級(Q)とポイント(pt)は、どちらも文字の大きさの単位です。写植由来の「級」は1Q=0.25mm、DTPの「ポイント」は1pt=約0.3528mm(1/72インチ)。単位が違っても、ミリに直せば比べられます。
このページは、級数ポイント換算表です。級(Q)・ポイント(pt)・ミリ(mm)を、数字を入れるだけで3つの単位に換算する計算機と、手元に置いて使えるA4のPDF(ページの下にあります)を用意しました。
数字を入れると、級(Q)・ポイント(pt)・ミリ(mm)に換算します。
級 → mm・ポイントKYU TO MM / POINT
| 級(Q) | mm | ポイント換算 |
|---|---|---|
| 7Q | 1.75 | 約5.0pt |
| 8Q | 2.00 | 約5.7pt |
| 9Q | 2.25 | 約6.4pt |
| 10Q | 2.50 | 約7.1pt |
| 11Q | 2.75 | 約7.8pt |
| 12Q | 3.00 | 約8.5pt |
| 13Q | 3.25 | 約9.2pt |
| 14Q | 3.50 | 約9.9pt |
| 15Q | 3.75 | 約10.6pt |
| 16Q | 4.00 | 約11.3pt |
| 18Q | 4.50 | 約12.8pt |
| 20Q | 5.00 | 約14.2pt |
| 24Q | 6.00 | 約17.0pt |
| 28Q | 7.00 | 約19.8pt |
| 32Q | 8.00 | 約22.7pt |
| 38Q | 9.50 | 約26.9pt |
| 44Q | 11.00 | 約31.2pt |
| 50Q | 12.50 | 約35.4pt |
| 56Q | 14.00 | 約39.7pt |
| 62Q | 15.50 | 約43.9pt |
| 70Q | 17.50 | 約49.6pt |
| 80Q | 20.00 | 約56.7pt |
| 90Q | 22.50 | 約63.8pt |
| 100Q | 25.00 | 約70.9pt |
ポイント → mm・級POINT TO MM / KYU
| ポイント(pt) | mm | 級換算 |
|---|---|---|
| 5pt | 1.76 | 約7.1Q |
| 6pt | 2.12 | 約8.5Q |
| 7pt | 2.47 | 約9.9Q |
| 8pt | 2.82 | 約11.3Q |
| 9pt | 3.18 | 約12.7Q |
| 10pt | 3.53 | 約14.1Q |
| 10.5pt | 3.70 | 約14.8Q |
| 12pt | 4.23 | 約16.9Q |
| 14pt | 4.94 | 約19.8Q |
| 16pt | 5.64 | 約22.6Q |
| 18pt | 6.35 | 約25.4Q |
| 20pt | 7.06 | 約28.2Q |
| 24pt | 8.47 | 約33.9Q |
| 28pt | 9.88 | 約39.5Q |
| 32pt | 11.29 | 約45.2Q |
| 36pt | 12.70 | 約50.8Q |
| 42pt | 14.82 | 約59.3Q |
| 48pt | 16.93 | 約67.7Q |
| 60pt | 21.17 | 約84.7Q |
| 72pt | 25.40 | 約101.6Q |
換算の式FORMULA
| mm にする | Q × 0.25 = mm / pt × 0.3528 = mm(pt ÷ 72 × 25.4) |
|---|---|
| Q と pt | pt × 1.411 = Q / Q × 0.7087 = pt |
読み替えの掟NOTES
| ポイントの定義 | この表は DTPポイント(1pt=1/72インチ=0.35278mm)で計算しています。活版時代のアメリカン・ポイント(0.3514mm)とは、わずかに異なります。 |
|---|---|
| 級と歯 | 級(Q)と歯(H)は、どちらも0.25mmです。サイズは級、行送り・字送りは歯で数えるのが写植由来の慣習です。 |
| よく使う目安 | 本文は13Q(約9.2pt)前後、注釈は10〜11Q、見出しは20Q〜。チラシの電話番号は最低12Qを確保すると読みやすい。 |
換算値は定義値からの計算で、表示は小数第1〜2位までです。
級とポイントのちがい
級(Q)は写植に由来する単位で、1Q=0.25mmです。日本の印刷やデザインの現場では、文字の大きさを級で言うことが多くあります。ポイント(pt)はDTPの単位で、1pt=1/72インチ(約0.3528mm)。WordやIllustratorなど、多くのソフトの文字サイズはポイントで表示されます。
級とポイントは、単位の大きさが違うだけで、どちらも文字の大きさを表します。ミリに直せば比べられるので、このページの表と計算機は、ミリを軸に換算しています。
文字の大きさの目安
- 本文:13Q(約9.2pt)前後
- 注釈:10〜11Q(約7.1〜7.8pt)
- 見出し:20Q(約14.2pt)から
- チラシの電話番号:12Q(約8.5pt)以上
10級・13級・9Q・3mmは何ポイント?
級とQは同じ大きさ(1Q=1級=0.25mm)です。ポイントへの換算は、mm÷0.3528で求めます。
- 10Q(10級)=2.5mm=約7.1pt
- 13Q(13級)=3.25mm=約9.2pt
- 9Q(9級)=2.25mm=約6.4pt
- 3mm=約8.5pt(3÷0.3528)
- 10pt=約3.5mm=約14.1Q
IllustratorなどのDTPソフトでは、フォントのサイズをptで指定するか、Qで指定するかを、単位の設定で切り替えられます。
級数・ポイント・号・inchの違いと単位の変換
印刷の現場で「文字の大きさ」と言うとき、よく出てくる単位は、級数(Q)、ポイント(pt)、ミリ(mm)、インチ(inch)の四つです。どれも同じ大きさを別の物差しで言い表しているだけなので、基準をミリに揃えれば、互いに変換できます。
- 級(Q):1Q=0.25mm。メートル法に基づく、日本独自の単位です。写植の時代に広まりました。
- ポイント(pt):1pt=1/72インチ。インチはもともと英米の単位で、1インチ=25.4mmです。
- ミリ(mm):メートル法の長さの単位。定規で測れるので、実際の大きさを確かめるときに便利です。
- インチ(inch):1インチは72pt、約101.6Q、25.4mmにあたります。
活版印刷の活字の時代には、号数という大きさの呼び方もありました。号数活字の5号は、約10.5ptにあたる大きさとして知られています。現在のDTPでは号を使うことはほとんどなく、級かポイントで指定するのが一般的です。
用語解説:活字・写植・DTPと文字サイズ単位の移り変わり
文字の大きさの単位が複数あるのは、印刷の方法が移り変わってきたからです。ここでは、それぞれの用語を簡単に紹介します。
- 活字:金属などでつくった、文字の形をした印刷用の字型です。活版印刷では、活字を拾って並べて版をつくりました。活字の大きさは号数やポイントで表されます。
- 写植(写真植字):文字を写真の原理で印画紙やフィルムに焼き付ける方法です。日本で実用化され、級(Q)と歯(H)はこの写植の単位として広まりました。
- DTP:パソコン上で文字や画像を配置して版下をつくる方法です。現在の制作の主流で、文字サイズはポイントや級で指定します。
現場では、昔からの級数の感覚と、ソフトのポイント表示の両方を使い分けています。理解のコツは、迷ったらミリに直して考えることです。
換算ツールの使い方と計算の参考例
このページの換算ツールは、数字と単位を選ぶだけで、級・ポイント・ミリの三つを同時に表示します。ツールを使わずに計算するときの参考として、換算の手順を紹介します。
- 手持ちの数値を、まずミリに直す(Q×0.25、またはpt×0.3528)
- ミリから目的の単位へ変換する(Qはmm×4、ptはmm÷0.3528)
- 表示が小数になるときは、必要な桁で丸める
例えば、12ptをQにするなら、12×0.3528=4.23mm、4.23×4=約16.9Qです。
ミリ(mm)から級・ポイントへの換算
ミリメートルを基準にすると、級は掛け算、ポイントは割り算で求まります。mm×4=Q、mm÷0.3528=pt(mm×2.835でも同じです)。
| mm | 級(Q) | ポイント(pt) |
|---|---|---|
| 1mm | 4Q | 約2.83pt |
| 2mm | 8Q | 約5.67pt |
| 3mm | 12Q | 約8.50pt |
| 4mm | 16Q | 約11.34pt |
| 5mm | 20Q | 約14.17pt |
| 10mm | 40Q | 約28.35pt |
インチを使う場合は、1インチ=25.4mm=72pt=101.6Qです。72で割るだけで、ポイントがインチに変わります。例えば36ptは半インチ(12.7mm、50.8Q)になります。
文字の大きさの正体:字面と文字サイズのちがい
級やポイントが表す「文字の大きさ」は、見えている字の大きさそのものではありません。一つの文字を入れる正方形の枠(いわゆる仮想ボディ)の一辺の長さです。同じ13Qでも、フォントによって字面の大きさは違い、字が大きく見える書体もあれば小さく見える書体もあります。
そのため、同じ級数でもフォントを変えると、印象が変わります。文字数を多く入れたい場合は、数値だけでなく、実際に出力した紙の上で読みやすさを確かめるのが確実です。
文字の大きさの測り方
印刷物の文字の大きさを測るには、文字スケール(級数表)を使うのが一般的です。透明なフィルムなどに、各級数の枠が並んでいて、文字に重ねて合う枠を探します。手元になければ、ベタ組みで並んだ文字10字分の長さを定規で測り、10で割ります。それが文字サイズ(mm)で、このページの表で級やポイントに直せます。字の見た目の高さを測ると、字面の分だけ小さく出ます。
行送りと字送り(歯)
文字の大きさとは別に、行と行の間隔(行送り)や、文字と文字の間隔(字送り)も指定します。こちらは歯(H)で数えるのが写植由来の慣習で、1H=0.25mmです。本文では、行送りを文字サイズの1.5〜1.8倍程度にとると読みやすい、というのが一般的な目安です。13Qの本文なら、20〜24H前後が一つの目安になります。
文字数と行数の計算:1行に何文字入るか
文字の大きさがmmで分かれば、1行に入る文字数の目安を計算できます。文字を隙間なく並べる(ベタ組み)場合、文字数=行の長さ(mm)÷文字の大きさ(mm)です。
- 行の長さ130mmに13Q(3.25mm):130÷3.25=40文字
- 行の長さ130mmに10Q(2.5mm):130÷2.5=52文字
- A4の横幅は210mm。左右の余白を各20mmとれば、行の長さは170mm。13Qなら約52文字
行数も同じ考え方です。行の並ぶ高さ(mm)を、行送り(mm)で割ります。13Q・行送り20H(5mm)で、高さ200mmなら40行です。実際の制作では、字間や行間の調整で、この計算より少し変わります。文字の量が多いページものほど、この計算が役に立ちます。
シーン別:文字サイズの目安(チラシ・ポスター・名刺)
文字の大きさは、読む距離や紙の大きさで変わります。以下は、印刷物の制作でよく使われる目安です。あくまで一般的な目安で、書体や紙、デザインによって調整してください。
| 印刷物 | 使い分けの目安 |
|---|---|
| チラシ(A4) | 本文は9〜10.5pt(約12.7〜14.8Q)前後。見出しは本文より大きく、強弱をつけます。電話番号や日時など、見落とせない情報は大きめに。 |
| ポスター | 遠くから読まれるので、見出しは大きく。タイトルは数十pt〜、本文も紙面の大きさに合わせて大きくします。 |
| 名刺 | 小さな紙面に多くの情報を入れるので、6〜8pt(約8.5〜11.3Q)程度が多く、氏名は役職や会社名より大きくします。 |
| 冊子・ページもの | 本文は13Q前後が目安。注釈は10〜11Q。読者の年齢層に合わせて調整します。 |
小さすぎる文字は、印刷でつぶれたり、かすれたりします。特に細い線の書体や、色地に白抜きにした文字は、小さくすると読みにくくなります。最小の文字サイズは、書体と紙を確かめて決めてください。
DTPソフトとWebでの単位の扱い
IllustratorやInDesignなどのDTPソフトでは、環境設定で文字の単位をポイントか級かに切り替えられます。WordやPowerPointなどのソフトは、ポイントが基本です。デザイナーによって、チラシなど文字の少ないものはptで、ページ数の多い冊子は版面を設計しやすいQで、と使い分ける人もいます。
Webの文字はpx(ピクセル)で指定します。CSSでは1px=1/96インチなので、1px=0.75pt、16px=12ptです。画像のピクセル数と印刷サイズの関係は、画像解像度チェックで確かめられます。写真や画像を入れる印刷物では、文字の大きさと合わせて確認してください。
換算で間違えやすいポイント
- ポイントの種類:DTPポイントは1pt=0.3528mmです。アメリカン・ポイントは0.3514mmで、わずかに違います。
- 端数の処理:ソフトによって、表示の丸め方が違います。数値が0.1前後ずれて見えても、計算の誤りとは限りません。
- 級と歯の混同:どちらも0.25mmですが、文字の大きさは級、間隔は歯です。
- mmとptの取り違え:線の太さや余白をptで指定したつもりが、mmだった、という入稿ミスもあります。単位の設定を確かめましょう。
よくある質問
- 1Qは何mmですか。
0.25mmです。4Qで1mmになります。13Qなら3.25mmです。
- 1ptは何mmですか。
約0.3528mmです(1/72インチ)。10ptなら約3.53mm、12ptなら約4.23mmです。
- 10ptは何Qですか。
約14.1Qです。9ptは約12.7Q、12ptは約16.9Qになります。
- 10.5ptは何Qですか。
約14.8Q(約3.70mm)です。
- 13Qは何ptですか。
約9.2ptです(3.25mm)。本文によく使われる大きさです。
- 級と歯は、どう違いますか。
どちらも0.25mmです。写植由来の慣習で、文字の大きさは級、行送りや字送りは歯で数えます。
- ポイントには、種類がありますか。
あります。このページはDTPポイント(1pt=0.35278mm)で計算しています。活版時代のアメリカン・ポイントは0.3514mmで、わずかに異なります。
級数ポイント換算表(PDF)
級→mm・pt、pt→mm・級の換算表と、読み替えの掟を、A4の1枚にまとめました。刷って手元に置いてお使いください。
級数ポイント換算表(A4・PDF)
級→mm・pt、pt→mm・級の換算表と、読み替えの掟を1枚に。印刷して手元に置けます。
