紙の重さは「坪量×面積」で出せます。四六判90kg(坪量約104.7g/㎡)のA4なら1枚約6.5g、2,000枚で約13kgです。納品の箱数や運送の重量、郵送料の見当は、この計算でほぼつきます。
重さが分かると、梱包の単位、段ボールの強度、車への積み方、郵便の料金区分まで一度に判断できます。チラシ2,000枚、100ページの冊子が100冊といった場面で、重さ・高さ・体積を下のツールで計算できます。
- 重さ=坪量[g/㎡]×面積[㎡]×枚数。紙のサイズが違っても同じ式で計算できます。
- 連量しか分からないときは、先に「連量・坪量の換算ツール」で坪量に直すと確実です。
- 表示される重さは紙だけの計算値です。箱や包装の重さは含みません。
| 2,000枚の量のめやす | |
|---|---|
| 重さ | — |
| 積み上げた高さ | — |
| 体積 | — |
| ダンボール換算 | — |
| 1枚あたり | — |
※ダンボール換算は、A4が入る箱(宅配の80サイズ)で計算しています。すき間や梱包材の分は見込んでいません。
ⓘ 計算のしかた・箱のサイズ
※色上質の連量は「薄口・厚口」などの呼び方で選んでください(重さはメーカー実連量で換算しています)。
※ダンボール換算は「A4ダンボール」(A4が平置きで入る、コピー用紙1箱と同じ大きさ。内寸およそ31×22×24cm、宅配の80サイズ)で計算しています。A3・B4は入らないため「A3ダンボール」(内寸およそ44×34×31cm、宅配の120サイズ)で換算。宅配サイズは箱の縦・横・高さ(外寸)の合計で決まります(60は60cm以内、80は80cm以内、120は120cm以内)。すき間や梱包材の分は見込んでいません。
重さの計算のしかた
紙の重さは「坪量」(1m²あたりのグラム数)×面積×枚数で計算できます。坪量はカタログの連量(四六判1,000枚の重さ)から換算します(坪量≒連量÷0.86)。たとえばコート90kgのA4チラシは1枚約6.5g。2,000枚で約13kgになります。冊子は本文と表紙をそれぞれ計算して足しています。
使いどころ
宅配便やゆうパケットなどには重量・サイズの区分があり、発送料はここで決まります。またイベントや展示会に印刷物を持ち込むとき、「A4チラシ2,000枚=約13kg」は片手ではまず運べない重さです。刷る前に量の見当をつけておくと、発注部数の判断も変わってきます。ただし本ツールは参考値です。運賃の区分判定など正確さが必要な場面では、必ず実物で確認してください。
紙1枚の重さはどのくらい?連量別の目安(A4)
紙1枚の重さは、紙の種類よりも坪量(連量)と大きさでほぼ決まります。同じA4でも、上質70kg(約5.1g)とアートポスト180kg(約13.1g)では2.5倍ほど違います。印刷の現場では、連量ごとのA4 1枚の重さを頭に入れておくと、見積や発送の見当が早くつきます。下の表は、四六判の連量から換算した目安です。
| 用紙(連量) | 坪量 | A4 1枚 | A4 10枚 | A4 1,000枚 |
| コピー用紙(坪量64g/㎡) | 64g/㎡ | 約4.0g | 約40g | 約4.0kg |
| 四六判70kg | 約81.4g/㎡ | 約5.1g | 約51g | 約5.1kg |
| 四六判73kg | 約84.9g/㎡ | 約5.3g | 約53g | 約5.3kg |
| 四六判90kg | 約104.7g/㎡ | 約6.5g | 約65g | 約6.5kg |
| 四六判110kg | 約127.9g/㎡ | 約8.0g | 約80g | 約8.0kg |
| 四六判135kg | 約157.0g/㎡ | 約9.8g | 約98g | 約9.8kg |
どれも計算上の目安です。実物は銘柄や湿度で数%前後しますが、発注前の見当には十分使えます。コピー用紙(64g/㎡)は500枚(1冊)で約2kgです。封筒で送るときは、紙の重さに封筒の重さを足して考えます。
紙の重さの計算方法|手順と計算例
紙の重さの計算は、次の4つの手順で進めます。
- 用紙の坪量を調べます。連量しか分からないときは、四六判なら連量(kg)÷0.86で坪量(g/㎡)に直します。
- 仕上がりサイズの面積(㎡)を出します。A4は0.210×0.297=約0.0624㎡です。
- 坪量×面積で、1枚の重さを出します。
- 1枚の重さに枚数をかけます。
例として、四六判110kgのA4を1,500枚刷る場合です。110÷0.86=約127.9g/㎡、127.9×0.0624=約8.0g、8.0g×1,500枚=約12kgとなります。連量から直接出す方法もあります。四六判90kgは全判1枚が90gで、A4は全判の面積の約7.3%なので、90g×0.0726=約6.5gです。
サイズ別の1枚の重さ(四六判90kgの例)
同じ坪量でも、サイズが変われば重さは面積に比例して変わります。A3はA4の2倍の面積、A5は半分です。
| 仕上がりサイズ | 面積 | 1枚の重さ |
| A3(297×420mm) | 約0.1247㎡ | 約13.1g |
| B4(257×364mm) | 約0.0935㎡ | 約9.8g |
| A4(210×297mm) | 約0.0624㎡ | 約6.5g |
| B5(182×257mm) | 約0.0468㎡ | 約4.9g |
| A5(148×210mm) | 約0.0311㎡ | 約3.3g |
| A6(105×148mm) | 約0.0155㎡ | 約1.6g |
斤量・連量・坪量の違いと単位
紙の重さや厚さを表す言葉には、連量(斤量)、坪量、紙厚があります。印刷物の発注でよく目にするのは次のとおりです。
- 連量・斤量:基準の判型の紙1,000枚(洋紙の1連)の重さをkgで表したものです。「70kg」「90kg」という表記がこれにあたります。板紙は1連を100枚として数えます。
- 坪量:紙1㎡あたりの重さをg/㎡で表したものです。判型に関係なく比べられるので、コピー用紙などは坪量で表記されます。
- 紙厚:紙の厚さをmmで表したものです。重さとは別の指標です。
判型で変わる連量|四六判・菊判・A列本判・B列本判
連量は判型で数字が変わります。このページのツールは、すべて四六判の連量が基準です。他の判型との換算は連量・坪量の換算ツールで確かめられます。
紙の厚みと重さの関係
重さ(坪量)が同じでも、紙の厚みは銘柄によって違います。たとえばコート紙の四六判90kgは約0.081mm、上質紙の四六判90kgは約0.120mmです。コート紙は表面を塗工して紙が緻密に仕上がっているため、同じ重さでも薄くなります。コート90kgを1,000枚積むと約81mm(約8.1cm)です。重さと高さは別々に確かめる必要があり、束の高さの見当は紙の厚み計算ツールが使えます。
冊子・パンフレットの重さの計算例
冊子は、本文と表紙をそれぞれ計算して足します。例として、A4・本文100ページ(両面刷りで50枚分)をコート90kg、表紙をアートポスト180kgにした無線綴じの冊子を考えます。
- 本文:約6.5g×50枚=約325g
- 表紙:180÷0.86=約209.3g/㎡、×0.0624=約13.1g、表紙はA4を2枚並べた面積(表1〜表4が1枚もの)なので約26g(背の分は含まず)
- 合計:約351g(1冊あたり約350g)、100冊で約35kg
背幅(厚さ)は、本文0.081mm×50枚+表紙0.198mm×2=約4.4mmです。この計算に、製本の糊や綴じの分は含まれません。数%の誤差が出ることを見込んでください。
発送・梱包の前に重さを確かめるポイント
- 紙の量から箱ごとの重さを見当づける:紙は小さな箱でも思いのほか重くなります。A4のコート90kgを2,000枚入れると約13kgです。
- 箱や包装の重さを足す:ツールの値は紙だけの重さです。段ボール箱や緩衝材の分は別に足してください。
- 実物で量る:銘柄や湿度で数%ずれます。料金区分の境目に近いときは、完成品を数冊量って平均を出すと確実です。
- 運送会社の規定を確認する:重量やサイズの区分は運送会社ごとに決まっています。発送前に最新の規定を確かめてください。
- 裁断後の仕上がりサイズで計算する:断裁前の大きな紙の重さではなく、仕上がりサイズの面積で出します。
- 両面印刷のインキは考えない:インキの分の重さはごくわずかで、実際の計算では無視して構いません。
紙と印刷加工をもっと知る本
よくある質問
- A4のチラシ2,000枚は、何キロになりますか。
-
コート90kgのA4チラシなら、1枚約6.5gで、2,000枚で約13kgです。紙の種類や連量で変わるので、ツールで用紙と枚数を選んで確かめてください。
- 印刷物の重さは、どう計算しますか。
-
坪量(g/m²)×面積×枚数です。坪量は、四六判の連量を約0.86で割って出します。冊子は、本文と表紙をそれぞれ計算して足します。
- 宅配便の重量・サイズ区分の判定に使えますか。
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見当をつけるには使えますが、判定には使わないでください。紙の重さは参考値で、銘柄や湿度、製本の糊で数%前後します。運賃の区分は、必ず実物で確認してください。
- ダンボール換算は、どんな箱で計算していますか。
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コピー用紙の箱(A4が平置きで入る、内寸およそ31×22×24cm)です。A3・B4は入らないため、宅配120サイズ(内寸およそ44×34×31cm)で換算しています。すき間や梱包材の分は見込んでいません。
- 冊子の重さと厚さは、どう出していますか。
-
厚さ(背幅)は、本文の紙厚×(ページ数÷2)+表紙の紙厚×2です。重さは、本文と表紙の重さを足して、冊数をかけます。背幅だけ知りたいときは背幅計算が使えます。
関連ページ
参考文献
日本製紙「npi上質」「オーロラコート」「ユーライト」銘柄規格(公表紙厚)/各紙商の用紙規格表を照合。色上質・アートポストは複数の紙販売・印刷会社の公開値の主流帯を採用。
