ノンフォトブルーとは

ノンフォトブルーは、製版用カメラのフィルムに写らない、下書きや指示書き用の青を指す英語の色名です。
ノンフォトブルーの由来
英語の「non-photo blue」を写した色名で、グラフィックデザインや印刷の現場で使われる青をいう。製版用のカメラ(グラフィックアーツ用カメラ)のフィルムに写らない青で、版下に指示や下書き線を書き込んでも、印刷物には現れない。のちにスキャナーが普及して、この青も読み取られるようになったが、画像処理で目立たなくすることができる。
non-repro blue(ノンリプロブルー)という呼び名もあり、画材の分野では non-photo blue と同じ意味で使われる。
このページの代表色について
ノンフォトブルーには資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
ノンフォトブルーは画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、画面の色とほとんど変わりません。上質紙などの非塗工紙想定では、少し鮮やかさが下がる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
ノンフォトブルーは紙によってどう変わる?
同じノンフォトブルーでも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し青みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、少し暗くなる、わずかに鮮やかになる、少し青みに寄る。紙に合わせたCMYKにしても、紙の違いによる変化は残ります。
ノンフォトブルーを印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 2版C37MY6K
| 使う版 | 2版(シアン・イエロー)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 43%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は37%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 2.5ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
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ノンフォトブルーの詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
ノンフォトブルーは、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
ノンフォトブルーはマゼンタを使わない配合のため、C・M・Yが重なってできる灰色の成分がなく、墨に置き換えられる部分がありません(コート紙想定のCMYK C37 Y6)。墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
ノンフォトブルーに近い色
丸の左半分がノンフォトブルー、右半分がその色です。ノンフォトブルーと比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさがやや高い
色みは近いΔE00 3.1
鮮やかさが低い
緑みが強いΔE00 3.4
鮮やかさは近い
青みが強いΔE00 3.5
鮮やかさが高い
青みが強いΔE00 3.6
ノンフォトブルーのカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #A4DDED代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 164 G 221 B 237 |
| CMYKコート紙想定 | C37 M0 Y6 K0PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C32 M0 Y5 K0上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 84.6 a -16.1 b -14.1 |
| LChD50 | L 84.6 C 21.4 h 221.2°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | シアン・水色系 |
| 分類 | 欧米(特定の国に限らない) |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料ウィキペディア英語版「Non-photo blue」、Jerry's Artarama「What is a non photo blue pencil? Why use it?」、The Well-Appointed Desk「Pencil Review: Non-Photo Blue Pencils」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
