読んでもピンとこないことが、見れば一度でわかることがある。活字を拾う手つき、紙が刷られて出てくる速さ、綴じ方の違い。ここに置いているのは、私たちが実際に最後まで見て、内容を確かめた動画です。博物館や大学が公開しているものを中心に、印刷のしくみと歴史がわかるものを選んでいます。
Progress – Science Documentaries / 約59分 / 日本語吹替ありThe Printing Press: 15世紀の発明が変えた世界俳優のスティーヴン・フライが、当時の道具と材料だけでグーテンベルクの印刷機を一から組み立て、実際に刷ってみるBBCのドキュメンタリー。活字の合金の配合、インクの粘り、紙の質——どれかひとつでも欠けると刷れないことが、作りながら明かされていきます。「印刷機を発明した」の一言で片づけられがちな出来事が、実際には複数の技術が同時に揃って初めて成立したことがわかる。歯車の設定から音声を日本語に切り替えられます。
印刷博物館(公式) / 9分32秒ほーりーと行く!いんぱくメタミュージアム!東京・文京区の印刷博物館を、お江戸系YouTuberの堀口茉純さんが案内する公式コラボ。ラスコーの洞窟壁画から始まるエントランスの展示、江戸の千社札や厄除けのお札、浮世絵の多色摺り。現地に行かなくても、メタバース上で展示が見られることがわかります。まずは館の全体像から。
ほーりーとお江戸、いいね! / 14分30秒江戸の印刷がスゴイ〜世界最古の印刷物は日本にあった!上の続き。徳川家康が駿府——いまの静岡でつくらせた駿河版銅活字が、日本に現存する最古の金属活字です。関ヶ原の7ヶ月前に『貞観政要』を、そして自らの死の数日前に『群書治要』の刊行を命じている。出版に注いだその熱量が、江戸時代の識字率の高さにつながっていく話。※ タイトルの「世界最古」については、韓国・慶州で出土した『無垢浄光大陀羅尼経』(751年以前とする説)や中国製作説があり、決着していません。本編では「刊行年代が明確に特定できるのは」と条件をつけて説明されており、これは印刷博物館や日本印刷産業連合会の表現とも一致します。
どう選んでいるか
ここに並べる動画は、次の3つで選んでいます。
一、最後まで見たものだけを置く。再生数や評判ではなく、実際に通して見て、内容が確かめられたものだけを載せます。
二、公式のものを優先する。博物館・大学・研究機関が自ら公開しているものを上に置きます。個人の制作でも、内容が正確で公的な施設と組んでいるものは同じ棚に並べます。
三、違う説があるときは、そう書く。印刷の歴史には、まだ決着していない論点がいくつもあります。動画のタイトルが言い切っていても、本編の説明や学術的な現状と食い違う場合は、こちらで注記をつけます。動画そのものの価値とは別の話だからです。
動画はすべてYouTubeの標準の埋め込み・リンクで紹介しており、再生はYouTube上で行われます。「この動画も入れてほしい」というご提案は、お問い合わせからお寄せください。
