連量は、ある判型の紙1,000枚(洋紙)の重さをキログラムで表した数字です。坪量は紙1m²あたりの重さ(g/m²)。四六判なら坪量≒連量÷0.86で、四六判90kgは約104.7g/m²になります。判型が違えば、同じ連量でも坪量は変わります。
紙屋も印刷所も「コート90kg」と重さで呼びますが、メーカーのカタログは坪量で書かれています。見積りや発注で判型を取り違えると、別の紙になってしまいます。四六判と菊判、A列本判では面積が違うからです。下のツールで、連量と坪量を相互に換算できます。
- 連量[kg]=坪量[g/m²]×判型の面積[m²]。
- 洋紙は1連=1,000枚、板紙は1連=100枚で数えます。取り違えやすい点です。
- 判型の大きさは、四六判788×1091mm、菊判636×939mm、A列本判625×880mmです。
例:「コート90kg」は四六判の連量90kgのこと。
| 判型 | 連量(1,000枚) |
|---|---|
| 四六判 | — |
| 菊判 | — |
| A列本判 | — |
| B列本判 | — |
| ハトロン判 | — |
※面積は業界の呼び値(四六判0.860㎡、菊判0.597㎡、A列本判0.550㎡、B列本判0.830㎡、ハトロン判1.080㎡)を使い、連量は0.5kg単位に丸めています(紙・板紙の計算基準による)。板紙は1連=100枚のため本ツールの対象外です。
連量とは(坪量とのちがい)
連量(れんりょう)は、紙の重さを表す単位です。決まった判型の紙1,000枚(1連)の重さをキログラムで書きます。「コート90kg」「上質70kg」の90kg・70kgが連量で、基準になる判型は四六判(788×1091mm)です。
坪量(つぼりょう)は、紙1m²あたりの重さをグラムで表したもの(g/m²)です。メーカーのカタログは、こちらで書かれています。判型に左右されないので、紙そのものの重さを比べるときの共通の物差しになります。
連量は、判型が変わると数字も変わります。たとえば、四六判で90kgの紙は、菊判の連量では62.5kg、A列本判では57.5kg。坪量はどの判型でも104.7g/m²のままです。「◯kg」とだけ聞いたときは、どの判型の連量かを確かめてください。
四六判なら、連量を約0.86で割ると坪量、坪量に約0.86をかけると連量になります(短辺0.788m×長辺1.091m=約0.86m²)。よく見る値は次のとおりです。
- 上質70kg:81.4g/m²
- コート90kg:104.7g/m²
- コート135kg:157.0g/m²
- コート180kg:209.3g/m²
連量・坪量 早見表
よく使う連量の対応表です(1連=1,000枚。四六判の連量を基準に、業界の呼び値の面積と0.5kg単位の端数処理で算出しています。メーカーの規格表と同じ数字になります)。
| 坪量 g/m² | 四六判 kg | 菊判 kg | A列本判 kg | B列本判 kg | ハトロン判 kg |
|---|---|---|---|---|---|
| 52.3 | 45.0 | 31.0 | 28.5 | 43.5 | 56.5 |
| 64.0 | 55.0 | 38.0 | 35.0 | 53.0 | 69.0 |
| 72.7 | 62.5 | 43.5 | 40.0 | 60.5 | 78.5 |
| 81.4 | 70.0 | 48.5 | 44.5 | 67.5 | 88.0 |
| 84.9 | 73.0 | 50.5 | 46.5 | 70.5 | 91.5 |
| 89.0 | 76.5 | 53.0 | 49.0 | 74.0 | 96.0 |
| 104.7 | 90.0 | 62.5 | 57.5 | 87.0 | 113.0 |
| 127.9 | 110.0 | 76.5 | 70.5 | 106.0 | 138.0 |
| 157.0 | 135.0 | 93.5 | 86.5 | 130.5 | 169.5 |
| 177.9 | 153.0 | 106.0 | 98.0 | 147.5 | 192.0 |
| 209.3 | 180.0 | 125.0 | 115.0 | 173.5 | 226.0 |
| 255.8 | 220.0 | 152.5 | 140.5 | 212.5 | 276.0 |
| 302.3 | 260.0 | 180.5 | 166.0 | 251.0 | 326.5 |
| 360.5 | 310.0 | 215.0 | 198.0 | 299.0 | 389.5 |
連量と坪量の換算方法(計算方法)
換算は、判型の面積で割る(かける)だけです。連量は、その判型1,000枚の重さ(kg)なので、次の式になります。
- 坪量(g/㎡)=連量(kg)÷判型の面積(㎡)
- 連量(kg)=坪量(g/㎡)×判型の面積(㎡)
例:四六判(788×1091mm=約0.860㎡)の90kgは、90÷0.860=約104.7g/㎡。A判(625×880mm=0.55㎡)の55kgは、55÷0.55=100g/㎡です。
紙の厚さを表す3つの単位:紙厚・坪量・連量
紙の厚さを表す数字は、大きく分けて3つあります。紙厚(mmまたはμm)、坪量(g/㎡)、連量(kg)です。紙厚は、マイクロメーターなどで測った実際の厚みで、いちばん直感的な表し方です。一方、印刷用紙は紙厚ではなく、重さで呼ぶ習慣が長く続いてきました。
| 単位 | 意味 | 基準 | 判型で数字が変わるか |
| 紙厚(mm・μm) | 実際の厚み | 1枚の厚さ | 変わらない |
| 坪量(g/㎡) | 紙1㎡あたりの重さ | 面積1㎡ | 変わらない |
| 連量(kg) | 紙1,000枚(1連)の重さ | 決まった判型の原紙 | 変わる |
現場では、連量のことを斤量(きんりょう)と呼ぶことがあります。坪量は米坪(よねつぼ)と呼ばれることもあります。斤量はkgで書く連量、米坪はg/㎡の坪量のことです。呼び方が混在しているので、数値に「kg」と「g」のどちらが付いているかを見れば、連量なのか坪量なのかを区別できます。英語圏の用紙では、坪量はgsm(grams per square meter)と書かれ、g/㎡と同じ意味です。
1連とは何か:連量を決める原紙サイズ(判型)
連量の「1連」は、洋紙では1,000枚のことです。ここでいう1枚は、A4やB5のように断裁した後の大きさではなく、紙メーカーが出荷する原紙の大きさです。この原紙サイズが判型で、どの判型で1,000枚を数えるかによって、連量の数字が変わります。主な判型の寸法と面積は次のとおりです。
| 判型 | 寸法(mm) | 面積(㎡) |
| 四六判 | 788×1091 | 約0.860 |
| 菊判 | 636×939 | 約0.597 |
| A列本判 | 625×880 | 0.550 |
| B列本判 | 765×1085 | 約0.830 |
| ハトロン判 | 900×1200 | 1.080 |
印刷用紙の連量は、一般に四六判を基準に書かれることが多く、「コート90kg」と書いてあれば、多くの場合は四六判の90kgです。菊判を基準にした連量を使う紙もあるため、見積書や紙の規格表では判型の表記を確認します。
四六判や菊判など、判型で換算結果はどう変わるか
坪量は判型に関係なく同じ数字ですが、連量は判型の面積に比例します。坪量が104.7g/㎡の紙を、判型ごとの連量に直すと次のようになります。
- 四六判:104.7×0.860=約90kg
- 菊判:104.7×0.597=約62.5kg
- A列本判:104.7×0.550=約57.5kg
- B列本判:104.7×0.830=約86.9kg
逆に、判型を取り違えると別の紙になります。たとえば「菊判90kg」の坪量は、90÷0.597=約150.7g/㎡です。四六判90kg(約104.7g/㎡)の約1.4倍の重さがあり、まったく別の厚さの紙です。連量の数字だけを比べず、必ず判型をそろえて比べてください。
暗算で済ませたいときは、四六判の連量に約1.16をかけると坪量になります(1÷0.86≒1.16)。90kgなら90×1.16=約104g/㎡で、おおよその見当がつきます。正確な値が必要な見積りや仕様書では、ツールで計算した値を使ってください。
連量や坪量から紙の厚さは判断できるか
連量や坪量が大きいほど厚くなる傾向はありますが、重さだけで紙の厚さは決まりません。紙厚は、坪量を紙の密度で割った値に近くなるためです。
四六判90kg(約104.7g/㎡)で比べると、コート紙は紙厚約0.081mm、マットコートは約0.106mm、上質紙は約0.120mmです。同じ重さでも、ぎゅっと詰まった紙は薄く、空気を含む紙は厚くなります。なお、紙厚は銘柄やメーカーで異なるため、上の数値はあくまで目安です。厚みそのものを知りたいときは、紙の厚み計算ツールが使えます。印刷物1枚の重さは、坪量×面積で出せます(四六判90kgのA4で約6.5g)。枚数分の重さは印刷物の重さ・体積計算ツールで確かめられます。
用途別の連量・坪量の目安
用途ごとによく使われる連量(四六判)と、坪量に直した値の目安を表にまとめます。あくまで一般的な目安です。紙の種類が違えば同じ連量でも手ざわりが変わるので、最後は紙見本で確かめます。
| 用途 | 連量の目安(四六判) | 坪量の目安 |
| チラシ | 73〜90kg | 約84.9〜104.7g/㎡ |
| 冊子の本文 | 70〜90kg | 約81.4〜104.7g/㎡ |
| 冊子の表紙 | 135〜180kg | 約157.0〜209.3g/㎡ |
| 名刺 | 180kg前後 | 約209.3g/㎡前後 |
薄い紙は軽く、折りやすく、郵送や持ち運びの負担も小さくなりますが、裏面の印刷が透けて見える裏写りが起きやすくなります。厚い紙は、しっかりとした手ざわりと高級感が出ますが、折り加工で割れが出ないか、冊子にしたときに背が厚くなりすぎないかといった点に注意が必要です。
連量表記を読むときの注意点とチェックポイント
発注や見積りで紙を指定するときは、次の点を確認します。
- どの判型の連量か:四六判か、菊判か。数字が同じでも坪量は違います。
- 紙の種類:コート紙、マットコート紙、上質紙など。連量が同じでも厚みと質感が変わります。
- 洋紙か板紙か:1連の枚数が洋紙は1,000枚、板紙は100枚で、連量の意味が変わります。
- 坪量での確認:メーカーのカタログと比べるときは、坪量に直すと間違いが減ります。
- 実物の確認:薄い紙は裏写りに注意が必要です。迷ったときは紙見本で、厚みと手ざわりを確かめます。
たとえば「コート四六判90kg」は、「コート紙で、四六判の1,000枚の重さが90kg、坪量では約104.7g/㎡」と読めます。この読み方を覚えておけば、見積書の紙の指定も、メーカーの規格表も、同じ物差しで比べられます。
紙と印刷加工をもっと知る本
よくある質問
- 連量とは何ですか。
決まった判型の紙1,000枚(1連)の重さを、キログラムで表したものです。「コート90kg」のように、紙の厚さを重さで言うときの数字で、基準の判型は四六判です。
- 連量と坪量は、どう違いますか。
連量は「判型の紙1,000枚の重さ(kg)」で、判型が変わると数字も変わります。坪量は「1m²あたりの重さ(g)」で、判型に関係なく同じ数字です。
- コート90kgは、何g/m²ですか。
約104.7g/m²です(四六判の連量90kgを坪量に直した値)。上質70kgは約81.4g/m²、コート135kgは約157.0g/m²です。
- 同じ紙なのに、連量の数字が違うことがあるのはなぜですか。
連量は、判型ごとの紙の面積で決まるためです。四六判で90kgの紙は、菊判では62.5kg、A列本判では57.5kgになります。見積りや発注では、どの判型の連量かをあわせて確認してください。
- 連量が同じなら、紙の厚さも同じですか。
同じとは限りません。同じ90kgでも、コート紙は約0.081mm、マットコートは約0.106mm、上質紙は約0.120mmと、紙の種類で厚みが違います。厚みは紙の厚み計算ツールで調べられます。
- 斤量(きんりょう)とは、連量のことですか。
現場では、連量のことを斤量と呼ぶことがあります。kgで書く、紙1,000枚の重さを指す点は同じです。
- 板紙も、このツールで換算できますか。
できません。板紙は1連=100枚で数えるため、このツールの対象外です。
紙の早見表(PDF)
洋紙の規格連量、判型ごとの換算乗率と原紙寸法、板紙、紙の数え方と巻取紙の算式。手元に置いて使えるよう、A4・2枚組(表裏4面)にまとめました。
紙の早見表(PDF)
A4・2枚組(表裏4面)|v2(2026.8)|PDF 約0.9MB
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