バンダイクブラウンとは

バンダイクブラウンは、腐植質の土から得る褐色の顔料の名で、画家ヴァン・ダイクにちなむ色名です。
バンダイクブラウンの由来
泥炭や褐炭などの腐植質の土から得る褐色の顔料の名で、画家アンソニー・ヴァン・ダイクにちなむ。ヴァンダイクブラウン、バンダイキブラウンとも書く。初期の文献ではカッセル土、ケルン土の名で呼ばれ、水彩や油彩に使われた。
色名の由来については、画家ヴァン・ダイクが愛用した色にちなむといわれている。一方で、技術調査ではヴァン・ダイク自身の作品からこの顔料は見つかっていないとも言われ、画家との結びつきははっきりしない。
このページの代表色について
バンダイクブラウンには資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
バンダイクブラウンは画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、わずかに明るくなる、わずかに鮮やかさが下がる。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
バンダイクブラウンは紙によってどう変わる?
同じバンダイクブラウンでも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し明るくなる、少し鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
バンダイクブラウンを印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C32M56Y55K41
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 184%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は176%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 2.6ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
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バンダイクブラウンの詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
バンダイクブラウンは、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
バンダイクブラウンに近い色
丸の左半分がバンダイクブラウン、右半分がその色です。バンダイクブラウンと比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさがやや高い
赤みが強いΔE00 3.2
鮮やかさが低い
色みは近いΔE00 4.9
鮮やかさが高い
色みは近いΔE00 5.3
鮮やかさが低い
黄みが強いΔE00 5.5
バンダイクブラウンのカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #7D5747代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 125 G 87 B 71 |
| CMYKコート紙想定 | C32 M56 Y55 K41PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C28 M57 Y56 K35上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 40.9 a 14.6 b 15.9 |
| LChD50 | L 40.9 C 21.6 h 47.4°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 茶系 |
| 分類 | 欧米(特定の国に限らない)・染料・顔料 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「バンダイクブラウン」(講談社「色名がわかる辞典」)、メリアム=ウェブスター辞典「Vandyke brown」、ウィキペディア英語版「Van Dyke brown」、Pigments through the Ages「Van Dyke brown」(WebExhibits)
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
