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Canvaのデザインをコンビニで印刷する方法|印刷ボタンから5社に直接登録・料金・コンビニでは無理なもの

入稿データ
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同じCanvaのデータを家庭用プリンター(余白あり)、コンビニのコピー機(光沢あり)、印刷会社(厚紙・断裁済み)で出力した3枚を並べて比べたイラスト

「Canvaで作ったチラシ、コンビニで刷れますか」。この質問に印刷会社が答えるのは少し不思議に見えるかもしれませんが、こちらには毎日のように届きます。答えは「刷れます。ただし、コンビニで刷ってよいものと、コンビニでは物理的に無理なものがある」です。

この記事は、Canvaのデータをコンビニのマルチコピー機で刷る方法を、紙を切ったり刷ったりする側の目で整理したものです。Canvaの編集画面から直接コンビニに登録する手順、PDFを自分で登録する手順、料金の目安、そしてコンビニの機械ではどうしてもできないこと。最後に、どこからが印刷会社の仕事になるかの境目を書きます。

目次

結論。チラシ・ポスター・はがきはCanvaから直接、名刺は無理

A4・A3のチラシやポスター、はがきなら、Canvaの「印刷」ボタンからコンビニに直接登録できます。PDFの書き出しも登録も自動で、予約番号を持って店に行けば刷れます。対応しているのはセブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ポプラの5社です。

一方で、名刺、厚紙、端まで色のあるデザイン、両面ぴったりの位置合わせは、コンビニでは無理です。これはCanvaの問題ではなく、コンビニの機械が「持ち込みの紙は使えない」「ふちなしでは刷れない」という仕組みだからです。ここから先が印刷会社の仕事になります。

Canvaの「印刷」ボタンからコンビニに登録する

チラシ、ポスター、三つ折りパンフレット、レターヘッド、はがきのデザインでは、編集画面の右上、「共有」の左に「印刷」ボタンが出ます。押すと「Canvaで印刷注文」と「コンビニで印刷」の2つが並びます。

CanvaのA4チラシ編集画面で「印刷」ボタンを押した状態。印刷方法として「Canvaで印刷注文」と「コンビニで印刷」の2つが表示されている
A4チラシの編集画面。右上の「印刷」を押すと「Canvaで印刷注文」と「コンビニで印刷」の2択が出る。
  1. 「印刷」→「コンビニで印刷」を選ぶ
  2. コンビニを選ぶ(セブン‐イレブン/ファミリーマート/ローソン/ミニストップ/ポプラ)
  3. 色設定(カラー/白黒)とサイズ(A4/A3/B4/B5)を選ぶ
  4. 「プリント予約する」を押す。予約番号とQRコードが表示され、登録したメールにも届く
  5. 店のマルチコピー機で番号を入力(またはQRを読ませて)、料金を払って刷る
Canvaの「コンビニで印刷」画面。セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ポプラの5社が選択肢として並んでいる
「コンビニで印刷」で選べる5社。
Canvaの「セブン‐イレブンで印刷」画面。色設定はカラー、サイズはA4が選ばれ、料金は店頭のマルチコピー機で支払う旨が表示されている
コンビニを選んだあとの画面。色設定とサイズ(A4/A3/B4/B5)を選び、「プリント予約する」で予約番号が出る。料金は店頭で。

料金はCanvaでは発生せず、店頭の機械で払います。ファイルの変換も不要で、デザインが空白のままだと「デザインが空白です」と止められる程度の親切さです。Canvaの案内では、スマホのアプリからも同じ流れで登録できるとされています。

名刺(91×55mm)やカスタムサイズのデザインには、この「印刷」ボタンが出ません。「共有」の中に「Canvaで印刷」(Canvaの印刷サービスへの注文)があるだけです。名刺をコンビニで刷りたい場合は、次の「PDFを自分で登録する」方法になります。

Canvaの共有パネル。ダウンロード、プレゼンテーション、公開閲覧リンク、Canvaで印刷などのボタンが並んでいる
名刺(91×55mm)の共有パネル。「印刷」ボタンはなく、「ダウンロード」と「Canvaで印刷」(印刷サービスへの注文)が並ぶ。

PDFを書き出して、自分でネットプリントに登録する

「印刷」ボタンが出ないデザイン、あるいは登録内容を自分で細かく決めたい場合は、従来どおりPDFを書き出して各社のネットプリントに登録します。

  1. 「共有」→「ダウンロード」→ファイルの種類で「PDF(標準)」を選ぶ。コンビニの機械は300dpiのデータを必要としないので、標準で十分です。「トリムマークと塗り足し」はオフに。オンにするとページが大きくなり、A4として登録できません
  2. 各社のネットプリントのサイトかアプリを開き、PDFをアップロードする。受け付ける形式と容量の上限、ページ数の条件はサイトに書いてあります
  3. 用紙サイズを選ぶ。A4のデータをB5で登録すると縮小され、A3で登録すると拡大されます。データと同じサイズを選んでください
  4. 予約番号を受け取り、店の機械で刷る

いくらかかるか

Canvaの利用料はかかりません。かかるのは店頭で払うコピー代だけです。目安として、A4カラーが1枚50〜60円前後、白黒が10〜20円前後、A3カラーが100円前後。会社や時期によって差があるので、機械の画面で確認してください。

枚数コンビニ(A4カラー60円で計算)ネット印刷・印刷会社の目安どちらが向くか
10枚600円最低ロットの料金がかかり割高コンビニ
50枚3,000円2,000〜4,000円前後急ぎならコンビニ、紙を選ぶなら印刷会社
100枚6,000円2,000〜5,000円前後印刷会社
500枚30,000円3,000〜8,000円前後印刷会社

コンビニは1枚あたりの単価が変わらないので、枚数に比例して増えます。印刷会社は版や段取りの費用が部数に関係なくかかるぶん、枚数が増えるほど1枚単価が下がります。損益が入れ替わるのは、ざっくり50〜100枚のあいだです。今日中に10枚ならコンビニ、来週までに300枚なら印刷会社。目安はそのくらいです。

コンビニの機械では、できないこと

ここが、印刷会社の側から書いておきたいところです。コンビニで思ったとおりに刷れなかったとき、原因はたいていCanvaのデータではなく、機械の仕組みのほうにあります。

紙を選べない。厚紙も持ち込めない

マルチコピー機の紙は、備え付けの普通紙(と、はがきサイズの専用紙)だけです。名刺用紙、厚紙、光沢紙、色紙は持ち込めません。厚みのある名刺や、手ざわりで印象を残したいものは、この時点でコンビニの外にあります。

ふちなしでは刷れない。端まで色のあるデザインは白くなる

コンビニの機械は四辺に数mmの余白を残して刷ります。A4の端まで背景色や写真を敷いたデザインは、端が白く残るか、機械側で縮小されます。塗り足しを付けても意味がありません。塗り足しは「大きく刷ってから切る」商業印刷のための仕組みで、切る工程のないコンビニでは使えないからです。

コンビニで刷る前提なら、最初から端に白い余白を残したデザインにしておくのが現実的です。逆に、端まで色を出したいデザインになった時点で、印刷会社に出すほうが仕上がりも手間も楽になります。

両面の位置は合わない

両面印刷に対応した機械でも、表と裏の位置は1〜2mmずれます。片面ずつ手で裏返して刷ればさらにずれます。表の枠と裏の枠を正確に重ねたいデザインは、コンビニでは合いません。両面のチラシを配る前提なら、印刷会社の領域です。

色は機械ごとに違う

同じデータでも、店が違えば色は変わります。機械のメーカーも、メンテナンスの状態も違うからです。試し刷りには十分ですが、「この色で100枚そろえたい」という用途には向きません。

コンビニ印刷で失敗しないための4つ

  • データのサイズと登録サイズを合わせる…A4で作ったならA4で登録。違うサイズを選ぶと拡大縮小される
  • 端に余白を残す…文字も背景も、端から5mm以上内側に。ふちなしは期待しない
  • PDFで登録する…JPGやPNGも受け付けるが、文字のふちが甘くなりやすい。Canvaの「印刷」ボタン経由なら自動でPDFになる
  • 1枚刷って確かめる…10枚一度に出す前に1枚。文字の大きさと色は、画面と紙でまるで違う

コンビニで刷ってよいもの、印刷会社に出すもの

印刷物コンビニ理由
店内掲示のA4・A3ポスター(数枚)◎枚数が少なく、紙は普通紙でよい
回覧・配布用の白地チラシ(〜50枚)○端に余白のあるデザインなら問題ない
端まで色のあるチラシ×ふちなし不可。白く残る
両面チラシ(表裏の位置合わせが要る)△1〜2mmずれる。配布用の本番には向かない
名刺×厚紙不可。A4普通紙に並べて自分で切ることになる
席札・カード類×厚紙不可、小さいものは切る精度が出ない
はがき(写真面)○はがきサイズの登録に対応。ただし宛名面の位置や紙質は限られる
100枚を超える配布物×単価が下がらず、印刷会社のほうが安い

コンビニで刷れるものは、遠慮なくコンビニで刷ってください。こちらから見ても、A4の掲示物を数枚刷るのに印刷会社へ注文するのは、時間も費用も合いません。境目は、紙を選びたくなったとき、端まで色を出したくなったとき、枚数が100枚を超えたとき。その3つのどれかが来たら、印刷会社に相談してもらえれば、あとはこちらの仕事です。

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よくある質問

Canvaからコンビニで印刷するにはどうすればいいですか?

チラシ・ポスター・はがきなどのデザインなら、編集画面右上の「印刷」→「コンビニで印刷」からコンビニ(セブン‐イレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ・ポプラ)を選び、色とサイズを指定して「プリント予約する」を押します。予約番号を店の機械に入れて、料金を払って刷ります。「印刷」ボタンが出ないデザインは、PDF(標準)を書き出して各社のネットプリントに自分で登録します。

Canvaのコンビニ印刷はいくらかかりますか?

Canva側の料金はかかりません。店頭のコピー代だけで、A4カラー1枚50〜60円前後、白黒10〜20円前後、A3カラー100円前後が目安です。枚数に比例して増えるので、100枚を超えるなら印刷会社のほうが安くなります。

Canvaで作った名刺はコンビニで印刷できますか?

名刺サイズには「印刷」ボタンが出ず、名刺用紙や厚紙の持ち込みもできません。A4の普通紙に10面並べて刷り、自分で切ることになります。試作には使えますが、人に渡す名刺には向きません。

コンビニで印刷すると端が白くなるのはなぜですか?

コンビニの機械はふちなし印刷に対応しておらず、四辺に数mmの余白を残して刷ります。端まで色のあるデザインは白く残るか縮小されます。塗り足しを付けても、切る工程がないので効果はありません。端に余白のあるデザインにするか、印刷会社に出してください。

コンビニ印刷にはPDF(標準)と(印刷)のどちらを使いますか?

コンビニなら「PDF(標準)」で十分です。「トリムマークと塗り足し」はオフにしてください。オンにするとページがA4より大きくなり、A4として登録できなくなります。

スマホだけでCanvaのデザインをコンビニ印刷できますか?

Canvaの案内では、スマホのアプリからも「印刷」→「コンビニで印刷」で予約番号を取得でき、店の機械でQRコードを読ませて刷れるとされています。パソコンでの手順と同じです。

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WRITTEN BY

飯塚 潤

印刷の便利帳 編集人。印刷と製本の現場に20年以上。製造・営業・企画・経営を通して、紙と加工の実務を見てきました。自分で発注して刷り上がりを確かめた一次データをもとに、印刷の頼み方を書いています。

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