古代紫とは

古代紫は、近世の江戸紫や京紫に対し、古い紫を指して呼んだ、落ち着いた紫です。
古代紫の由来
近世には、青みの強い紫を江戸紫、赤みのある紫を京紫と呼んだ。
このページの代表色について
古代紫には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
古代紫は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、わずかに明るくなる、わずかに鮮やかさが下がる。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
古代紫は紙によってどう変わる?
同じ古代紫でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し明るくなる、わずかに鮮やかさが下がる、わずかに紫みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し紫みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
古代紫を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C45M64Y14K14
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 137%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は128%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 2.4ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
古代紫の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
古代紫は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
古代紫に近い色
丸の左半分が古代紫、右半分がその色です。古代紫と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさが高い
赤みが強いΔE00 3.9
鮮やかさは近い
紫みが強いΔE00 6.2
鮮やかさが高い
紫みが強いΔE00 6.7
鮮やかさが高い
紫みが強いΔE00 7.5
古代紫のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #8A5F89代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 138 G 95 B 137 |
| CMYKコート紙想定 | C45 M64 Y14 K14PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C44 M68 Y9 K7上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 46.1 a 23.4 b -16.1 |
| LChD50 | L 46.1 C 28.5 h 325.4°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 紫系 |
| 分類 | 日本・伝統色 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「精選版 日本国語大辞典」(小学館)、「色名がわかる辞典」(講談社)、「日本大百科全書(ニッポニカ)」(小学館)
- JIS・標準色資料JIS Z 8102:2001「物体色の色名」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
