茶鼠とは

茶鼠は、茶色みを帯びた鼠色を表す名で、黄赤みの灰色です。
茶鼠の由来
茶色みを帯びた鼠色を表す名で、黄赤みの灰色。「ちゃねず」とも読む。江戸時代には茶系と鼠系の色が流行し、「四十八茶百鼠」といわれた。
このページの代表色について
茶鼠には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
茶鼠は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、画面の色とほとんど変わりません。上質紙などの非塗工紙想定では、少し明るくなる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
茶鼠は紙によってどう変わる?
同じ茶鼠でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、わずかに明るくなる、少し赤みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、少し暗くなる、少し赤みに寄る。紙に合わせたCMYKにしても、紙の違いによる変化は残ります。
茶鼠を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C29M29Y33K13
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 104%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は88%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | 転びやすいΔE00 3.8ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
茶鼠の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
茶鼠は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
茶鼠に近い色
丸の左半分が茶鼠、右半分がその色です。茶鼠と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさが高い
色みは近いΔE00 5.2
鮮やかさが低い
色みは近いΔE00 6.8
鮮やかさが高い
黄みが強いΔE00 7.6
鮮やかさが高い
黄みが強いΔE00 7.9
茶鼠のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #A99E93代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 169 G 158 B 147 |
| CMYKコート紙想定 | C29 M29 Y33 K13PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C26 M25 Y28 K9上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 65.8 a 2.7 b 7.3 |
| LChD50 | L 65.8 C 7.8 h 69.5°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 茶系 |
| 分類 | 日本・伝統色 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「色名がわかる辞典」(講談社)、ウィキペディア日本語版「鼠色」、日本語版「利休鼠」
- JIS・標準色資料JIS Z 8102:2001「物体色の色名」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
