印刷の便利帳。

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画像の解像度・印刷サイズ計算ツール

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「データは300dpiでお願いします」。印刷会社からそう言われて、画面の前で固まってしまう。はじめてポスターやチラシのデータを任された方から、そんな声をよく聞きます。dpiは覚え方のコツがわかると、電卓ひとつで自分で確かめられるようになります。このDPI計算ツールなら、刷りたい大きさに必要なピクセル数も、手持ちの画像で刷れる大きさも、その場でわかります。

解像度を調べる
印刷の便利帳|計算する
どちらから調べますか?
STEP 1
刷りたい大きさ
STEP 2
なにを刷りますか?
解像度・塗り足しを自分で決める
塗り足しは、紙の端まで絵や色がある印刷物で、仕上がりの外側に足す部分です。多くの印刷会社は各辺3mmです。
ほかの解像度で見る
計算式:ピクセル数 = mm ÷ 25.4 × dpi(切り上げ)。刷ったときの解像度 = ピクセル数 ÷ mm × 25.4(紙いっぱいに敷くときは、縦・横で出して小さいほう)。
※72dpi・96dpiは画面用の画像によく記録されている値で、印刷の目安にはなりません。目安は印刷会社や刷り方によって違います。入稿先に指定があれば、そちらに合わせてください。

使い方

刷りたい大きさから:判型を押して、刷るもの(写真・イラスト/大判ポスター/白黒の線画)を選ぶと、必要なピクセル数が出ます。推奨の解像度で出し、最低ラインの値・塗り足し込みの値も添えます。

手持ちの画像から:画像を選ぶか、ピクセル数を入力すると、どの判型まで刷れるかが出ます。判型ごとに「◎推奨を満たす/○最低ラインは満たす/×足りない」も確かめられます。

ピクセル・mm・dpiの計算式(換算のしかた)

デジタル画像は、色のついたちいさな四角い点=ピクセルが、縦横にびっしり並んでできています。ピクセル数は「点の総数」、解像度dpiは「点の混み具合」。同じ画像でも、小さく印刷すれば密度は高く、大きく引き伸ばせば密度は低くなります。この関係が、dpi計算のぜんぶの土台になっています。

計算式はひとつだけ覚えれば足ります。

必要なピクセル数 = 仕上がりサイズ(mm)÷ 25.4 × dpi
センチで計算するなら ÷ 2.54 に置きかえます。小数は切り上げでかまいません

A4の短い辺なら、210 ÷ 25.4 × 300 ≒ 2,481。長い辺は 297 ÷ 25.4 × 300 ≒ 3,508。手順は「mmを25.4で割ってインチに変換し、dpiをかける」だけ。主な仕上がりサイズをまとめておきます。

仕上がり(実寸mm)300dpi350dpi
A4
210×297
2,481×3,5082,894×4,093
B4
257×364
3,036×4,3003,542×5,016
A2ポスター
420×594
4,961×7,0165,788×8,186
A1ポスター
594×841
7,016×9,9348,186×11,589

断ち落とし(フチなし印刷)にする場合は、上下左右3mmずつ塗り足しを足した寸法で計算します。A4なら216×303mmで計算し直す、という具合です。

逆に、手持ちの画像を何mmまで刷れるかは「ピクセル数 ÷ dpi × 25.4」、ある大きさに刷ったときの解像度は「ピクセル数 ÷(mm ÷ 25.4)」で求められます。紙いっぱいに敷くときは、縦・横それぞれで計算して小さいほうになります。

解像度の目安

刷るもの推奨最低ライン
写真・イラスト(カラー・グレー)
チラシ・パンフレット・冊子・名刺など
350dpi250dpi
大判ポスター・のぼり
離れて見るもの(刷り上がりの実寸で)
150dpi100dpi
白黒の線画(モノクロ2値)
漫画原稿・白黒ロゴなど
1200dpi600dpi

300dpiと350dpiは、どちらも原寸で使う前提の値で、350dpiのほうが点の密度が高く、細い文字や写真のディテールに余裕が出ます。300dpiと350dpiで必要なピクセル数は約1.36倍ちがうので、A1のような大判では差がかなり大きくなります。

手に取って近くで見るチラシや冊子は300〜350dpi、掲示して離れて見るポスターは原寸で150〜200dpi程度でも品質が保てる場合があります。ただし推奨値は印刷方式や機械によって異なるため、入稿先の案内を必ず確認してください。

画像のdpi・ピクセル数の調べ方

特別なソフトは要りません。Windowsなら画像ファイルを右クリックして「プロパティ」→「詳細」タブを選択すると、幅と高さのピクセル数、水平・垂直方向の解像度が表示されます。Macは「プレビュー」で開き、ツールメニューの「インスペクタを表示」で同じ情報が読めます。上のツールに画像を読み込んでも、ピクセル数がわかります。

見るべき点は3つ。実際の画素数、使いたい印刷サイズ、そこから逆算した実効dpiです。制作データ上の表示が300dpiでも、画像を拡大配置していれば実効値は下がります。

DPIとPPIのちがい、300dpi・72dpiは何ピクセル?

PPI(pixels per inch)は、画像データが1インチに何ピクセルあるかという、データの細かさです。DPI(dots per inch)は、プリンターが1インチに何ドット打つかという、印刷の細かさです。入稿の現場では、画像の解像度をdpiと呼ぶのが一般的です。1inch=25.4mmです。

  • A4(210×297mm)で300dpi:約2,481×3,508ピクセル
  • A4(210×297mm)で72dpi:約595×842ピクセル
  • 96dpiを300dpiに変える:ピクセル数が同じなら、印刷できるサイズは約0.32倍(96÷300)に小さくなる

DPI計算ツールの計算結果の見方|ピクセル数と印刷サイズの調整

このDPI計算ツールの計算結果は、大きく3つの数字で読みます。ひとつ目は、画面にいちばん大きく出る「横×縦」のピクセル数です。これが、選んだ印刷サイズ(mm)をその解像度で刷るのに必要な画像サイズです。ふたつ目は、その下に並ぶ最低ラインの値です。推奨より少ないピクセル数でも刷れる下限の目安で、ここを割ると粗さが目立ちやすくなります。みっつ目は、塗り足しの分を含めた値です。紙の端まで絵や写真を敷くなら、こちらのピクセル数を基準にしてください。

表示される項目意味調整のポイント
必要なピクセル数(横×縦)仕上がりサイズを推奨の解像度で刷るための画像サイズ判型を変えると数値がすぐ更新されます
最低ラインのピクセル数これ以上は下げたくない下限の目安用途(写真・ポスター・線画)で値が変わります
塗り足し込みのピクセル数仕上がりの外側に各辺3mm足した場合の画像サイズ塗り足しの数値は入稿先の指定に合わせて調整します
判型ごとの判定(◎○×)手持ちの画像で、その判型まで刷れるかどうか行を押すと、その判型に必要なピクセル数を確認できます

数値を調整したいときは、「解像度・塗り足しを自分で決める」を開きます。入稿先から「350dpiで」「塗り足しは各辺5mmで」と指定されたら、その値を入力すれば、指定どおりの計算結果に切り替わります。印刷サイズmmを自分で入力する場合は、幅と高さを仕上がりの寸法で入れてください。

mm・インチ・ピクセルの変換早見表

dpiは1インチあたりの点の数なので、計算ではmmをインチに直す手間が必ず入ります。1inch=25.4mmと覚えておけば足ります。センチなら1inch=2.54cmです。画像サイズを調べるソフトによって、表示がmm・cm・インチと違うことがあります。そのたびに、次の早見表で換算してください。

印刷サイズインチに直すと300dpiでの目安
10mm(1cm)約0.39inch約118ピクセル
100mm(10cm)約3.94inch約1,181ピクセル
A4の短辺 210mm約8.27inch約2,481ピクセル
A4の長辺 297mm約11.69inch約3,508ピクセル

たとえば、10cm四方のロゴを300dpiで刷るなら、約1,182×1,182ピクセルあれば足ります。逆に、画像サイズが1,200ピクセル四方しかないデータは、300dpiで刷って約10cm四方までという見方になります。

解像度が足りないときの対処

計算結果が「×足りない」になったときは、慌てずに、次の順で考えてください。

  • 元の画像を探す:画像サイズが大きい元データが手元や制作元にないか確認します。ウェブから保存した画像や、SNSで圧縮された画像は、元データより小さいことがよくあります。
  • 印刷サイズを小さくする:同じ画像でも、小さく刷れば解像度は上がります。写真の配置を小さくするだけで、最低ラインを満たすことがあります。
  • ピクセル数を増やす:画像編集ソフトで拡大(リサンプル)すると、ピクセル数そのものは増やせます。ただし増えた分は元の絵柄から補った情報なので、細部が戻るわけではありません。
  • AIで拡大する:AI画像アップスケールを使うと、輪郭をなめらかに保ちながらピクセル数を増やせます。AI画像アップスケーラーを試してみてください。使うときは、拡大後の見た目を必ず目で確認します。
  • 印刷会社に相談する:不足の度合いと用途を伝えれば、そのまま刷って問題ないか判断材料をもらえます。

解像度が足りない画像を、数値だけ上げて見かけ上の画像サイズを大きくしても、仕上がりは良くなりません。大切なのは、実際のピクセル数と使いたい印刷サイズの関係を、この計算ツールで先に確かめておくことです。

よくある質問

A4を350dpiで刷るには、何ピクセル必要ですか?

2,894×4,093ピクセルです。塗り足し(各辺3mm)を含めると2,977×4,176ピクセルになります。300dpiなら2,481×3,508ピクセルです。

スマホで撮った写真は、どのくらいの大きさまで刷れますか?

スマートフォンで撮った写真が4,032×3,024ピクセルだったとします。これを300dpiで印刷できる寸法は、4,032 ÷ 300 × 25.4=約341mm、3,024 ÷ 300 × 25.4=約256mm。A4より少し大きいくらいまで、という計算になります。推奨の350dpiで考えるなら約292×219mmで、長辺がA4にわずかに届きません。画面ではいくらでも大きく見えるのに、印刷では限りがある。そのからくりは、拡大してもピクセルの総数は1つも増えないから。ここを知らずに大判ポスターへ流し込むと、輪郭がぼやけた仕上がりになってしまいます。

72dpiの画像を300dpiにすれば、印刷に使えますか?

画像編集ソフトで数値だけ72から300へ書き換えても、点の総数は増えません。ピクセル数を固定して解像度を上げれば実寸が小さくなり、実寸を保ったまま上げれば足りない分をソフトが推測で埋めることになります。反対に、記録されている値が72dpiでも、ピクセル数が足りていれば刷れます。4,032×3,024ピクセルの写真なら、長辺29cmほどまで350dpiで刷れます。なお、IllustratorやInDesignに配置したときの最初の大きさは、この記録値で決まります(72dpiだと大きく置かれます)。仕上がりの大きさまで縮めて配置すれば、実際の解像度はそれに応じて上がります。

ポスターは何dpiあればいいですか?

掲示して離れて見る大判のポスターなら、刷り上がりの実寸で150〜200dpi程度でも品質が保てる場合があります。手に取って近くで見るものは、写真・イラストの目安(350dpi)で考えてください。

ピクセル数が足りないときは、どうすればいいですか?

現実的な方法は、元データを撮り直す・より大きなサイズで支給してもらう、使用サイズを小さくする、そのうえで拡大補間して問題ないか印刷会社に相談する、のいずれか。不足の度合いと用途を伝えれば、判断材料をもらえます。

どんな画像を読み込めますか?

JPG(JPEG)・PNG・WebP・HEIC(HEIF)などの画像から、ピクセル数を読み取れます。iPhoneで撮った写真のHEIC形式も、ブラウザの中で読み取ります(初回だけ、変換用のデータ約1.4MBを読み込みます)。PDF・PSD(Photoshop)・AI(Illustrator)・TIFFなどは読み込めないので、ピクセル数を直接入力してください。画像はこの端末の中で読むだけで、どこにも送信しません。

計算は「mm ÷ 25.4 × dpi」のひとつだけ。数字が合わないときは、こわがらずに早めに相談してみてください。入稿前のひと手間が、刷り上がりの安心につながります。

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