織部色とは

織部色は、「織部」の名を持つ色名です。濃く、やや落ち着いた緑です。
織部色の由来
「織部」は、桃山時代の茶人・古田織部の名を冠した美濃の陶器、織部焼の呼び名として知られる。織部焼には銅を含む緑の釉薬を使った作が多い。
このページの代表色について
織部色には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
織部色は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、わずかに緑みに寄る。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、わずかに緑みに寄る。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
織部色は紙によってどう変わる?
同じ織部色でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し緑みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、わずかに緑みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
織部色を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C76M17Y96K58
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 247%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は246%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | 転びにくいΔE00 1.7ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
織部色の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
織部色は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
織部色に近い色
丸の左半分が織部色、右半分がその色です。織部色と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさが低い
黄みが強いΔE00 5.2
鮮やかさが低い
緑みが強いΔE00 6.1
鮮やかさが低い
緑みが強いΔE00 6.6
鮮やかさが低い
緑みが強いΔE00 7.3
織部色のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #125115代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 18 G 81 B 21 |
| CMYKコート紙想定 | C76 M17 Y96 K58PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C81 M12 Y100 K53上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 29.6 a -30.4 b 28.0 |
| LChD50 | L 29.6 C 41.3 h 137.4°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 緑系 |
| 分類 | 日本・物品 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「織部焼」(デジタル大辞泉、精選版 日本国語大辞典、日本大百科全書、山川 日本史小辞典、旺文社日本史事典)、ウィキペディア日本語版「日本の色の一覧」「織部焼」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
