象牙白とは

象牙白(xiàngyábái)は、中国の伝統色の一覧に見える色名で、名前に象牙の語を含みます。ごく淡く、ほとんど色みのない白です。
象牙白の由来
中国の伝統的な色の一覧に載る白系の色名。名前の「象牙」は、ゾウの上あごに伸びる一対の門歯を指す語である。
このページの代表色について
象牙白には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
象牙白は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、画面の色とほとんど変わりません。上質紙などの非塗工紙想定では、画面の色とほとんど変わりません。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
象牙白は紙によってどう変わる?
同じ象牙白でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、わずかに暗くなる、少し鮮やかになる、わずかに紫みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、わずかに暗くなる、少し鮮やかになる。紙に合わせたCMYKにしても、紙の違いによる変化は残ります。
象牙白を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 2版CM2Y5K
| 使う版 | 2版(マゼンタ・イエロー)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 7%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は5%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | 転びやすいΔE00 4.2ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
象牙白の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
象牙白は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
象牙白はシアンを使わない配合のため、C・M・Yが重なってできる灰色の成分がなく、墨に置き換えられる部分がありません(コート紙想定のCMYK M2 Y5)。墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
象牙白に近い色
丸の左半分が象牙白、右半分がその色です。象牙白と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさがやや高い
色みは近いΔE00 1.8
鮮やかさがやや低い
色みは近いΔE00 2.2
鮮やかさがやや低い
色みは近いΔE00 2.6
鮮やかさが高い
色みは近いΔE00 3.6
象牙白のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #FFFCF4代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 255 G 252 B 244 |
| CMYKコート紙想定 | C0 M2 Y5 K0PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C0 M1 Y4 K0上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 99.0 a 0.0 b 4.2 |
| LChD50 | L 99.0 C 4.2 h 89.8°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 無彩色 |
| 分類 | 中国・伝統色・動物・鳥・虫 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「象牙」(デジタル大辞泉、精選版 日本国語大辞典)、ウィキペディア中国語版「中国传统色彩」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
