柿渋色とは

柿渋色は、渋柿の青い実からしぼった液「柿渋」の色にちなむ名前で、赤みを帯びた茶色です。
柿渋色の由来
渋柿の青い実からしぼった液である柿渋の色にちなむ名前で、赤みを帯びた茶色。柿渋は紙や木などに塗って防腐・防水に使われ、染料にもなる。

このページの代表色について
柿渋色には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
柿渋色は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、わずかに明るくなる、少し鮮やかさが下がる。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、わずかに赤みに寄る。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
柿渋色は紙によってどう変わる?
同じ柿渋色でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、わずかに明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
柿渋色を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C22M61Y63K31
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 177%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は172%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 2.6ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
柿渋色の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
柿渋色は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
柿渋色に近い色
丸の左半分が柿渋色、右半分がその色です。柿渋色と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさがやや低い
黄みが強いΔE00 2.3
鮮やかさが高い
色みは近いΔE00 3.2
鮮やかさが低い
色みは近いΔE00 3.8
鮮やかさは近い
色みは近いΔE00 4.7
柿渋色のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #985A42代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 152 G 90 B 66 |
| CMYKコート紙想定 | C22 M61 Y63 K31PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C17 M63 Y67 K25上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 45.1 a 24.3 b 25.2 |
| LChD50 | L 45.1 C 35.1 h 46.0°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 茶系 |
| 分類 | 日本・植物 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「柿渋」(小学館「デジタル大辞泉」)、「柿渋」(平凡社「改訂新版 世界大百科事典」)、ウィキペディア日本語版「柿渋」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
