密陀僧とは

密陀僧は、一酸化鉛の別名にちなむ名前で、黄みを帯びた淡い色です。
密陀僧の由来
一酸化鉛の別名で、これを原料とする顔料の色を指す色名。黄みを帯びた色で、古くから知られた顔料のひとつである。
このページの代表色について
密陀僧には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
密陀僧は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、画面の色とほとんど変わりません。上質紙などの非塗工紙想定では、わずかに明るくなる、わずかに鮮やかさが下がる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
密陀僧は紙によってどう変わる?
同じ密陀僧でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、少し暗くなる、わずかに鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
密陀僧を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 3版C1M17Y45K
| 使う版 | 3版(シアン・マゼンタ・イエロー)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 63%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は54%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 2.7ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
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密陀僧の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
密陀僧は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
シアンが1%と少ないため、置き換えられるのはシアンの分だけです。墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
密陀僧に近い色
丸の左半分が密陀僧、右半分がその色です。密陀僧と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさが低い
黄みが強いΔE00 2.8
鮮やかさが低い
黄みが強いΔE00 2.9
鮮やかさが低い
色みは近いΔE00 3.4
鮮やかさが低い
黄みが強いΔE00 4.0
密陀僧のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #FCD697代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 252 G 214 B 151 |
| CMYKコート紙想定 | C1 M17 Y45 K0PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C0 M14 Y40 K0上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 87.8 a 7.6 b 36.3 |
| LChD50 | L 87.8 C 37.1 h 78.1°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 黄系 |
| 分類 | 日本・伝統色・染料・顔料 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「密陀僧」(小学館「精選版 日本国語大辞典」)、「密陀僧」(講談社「色名がわかる辞典」)、「密陀僧」(平凡社「百科事典マイペディア」)、「密陀僧」(平凡社「世界大百科事典」)
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
