コバルトブルーとは

コバルトブルーは、コバルトを含む青い顔料の色から来た、あざやかな青です。
コバルトブルーの由来
コバルトを含む青い顔料の色から来た、あざやかな青。コバルトとアルミニウムの酸化物を高温で焼いてつくる顔料で、光や熱、酸、アルカリに強い。テナールがこの顔料を化学的につくる方法を開いたことから、テナールブルー(テナール青)とも呼ばれる。絵の具や陶磁器の着色に使われる。

このページの代表色について
コバルトブルーには資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
コバルトブルーは画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、わずかに明るくなる、少し鮮やかさが下がる。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し青みに寄る。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
コバルトブルーは紙によってどう変わる?
同じコバルトブルーでも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、わずかに紫みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
コバルトブルーを印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 2版C87M55YK
| 使う版 | 2版(シアン・マゼンタ)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 142%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は151%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 2.4ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
コバルトブルーの詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
コバルトブルーは、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
コバルトブルーはイエローを使わない配合のため、C・M・Yが重なってできる灰色の成分がなく、墨に置き換えられる部分がありません(コート紙想定のCMYK C87 M55)。墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
コバルトブルーに近い色
丸の左半分がコバルトブルー、右半分がその色です。コバルトブルーと比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさが低い
色みは近いΔE00 2.8
鮮やかさがやや低い
色みは近いΔE00 3.6
鮮やかさが高い
紫みが強いΔE00 3.8
鮮やかさが低い
青みが強いΔE00 4.0
コバルトブルーのカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #0068B7代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 0 G 104 B 183 |
| CMYKコート紙想定 | C87 M55 Y0 K0PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C97 M54 Y0 K0上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 42.5 a -1.6 b -49.7 |
| LChD50 | L 42.5 C 49.7 h 268.2°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 青系 |
| 分類 | 欧米(特定の国に限らない)・染料・顔料 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「デジタル大辞泉」(小学館)、「精選版 日本国語大辞典」(小学館)、「日本大百科全書(ニッポニカ)」(小学館)、「化学辞典 第2版」(森北出版)、「色名がわかる辞典」(講談社)、「百科事典マイペディア」(平凡社)、「ブリタニカ国際大百科事典」
- JIS・標準色資料JIS Z 8102:2001「物体色の色名」
- 写真資料austinevan(Flickr、CC BY 2.0)
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
