鉛色とは

鉛色は、金属の鉛の色にたとえた、青みの灰色です。
鉛色の由来
金属の鉛の色にたとえた、青みの灰色。曇り空を「鉛色の空」と表すことがある。鉛は顔料の材料にも使われたが、鉛色は金属の鉛そのものの色をいう。

このページの代表色について
鉛色には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
鉛色は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、わずかに明るくなる。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
鉛色は紙によってどう変わる?
同じ鉛色でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し明るくなる、わずかに鮮やかになる。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、明るさ・鮮やかさ・色みとも、ほとんど変わらない。紙に合わせたCMYKにしても、紙の違いによる変化は残ります。
鉛色を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C46M37Y33K25
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 141%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は126%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | 転びやすいΔE00 3.7ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
鉛色の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
鉛色は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
鉛色に近い色
丸の左半分が鉛色、右半分がその色です。鉛色と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさは近い
色みは近いΔE00 0.9
鮮やかさは近い
色みは近いΔE00 1.8
鮮やかさは近い
色みは近いΔE00 4.6
鮮やかさが高い
青みが強いΔE00 5.8
鉛色のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #7B7C7D代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 123 G 124 B 125 |
| CMYKコート紙想定 | C46 M37 Y33 K25PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C44 M34 Y29 K19上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 51.9 a -0.2 b -0.7 |
| LChD50 | L 51.9 C 0.7 h 250.8°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 無彩色 |
| 分類 | 日本・伝統色・染料・顔料 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「デジタル大辞泉」(小学館)、「精選版 日本国語大辞典」(小学館)、「色名がわかる辞典」(講談社)、ウィキペディア日本語版「鉛色」
- JIS・標準色資料JIS Z 8102:2001「物体色の色名」
- 写真資料JD Hancock(Flickr、CC BY 2.0)
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
