梅染とは

梅染は、梅の煎じ汁で染めた茶系の色です。赤みのある茶色を赤梅、黒ずんだものを黒梅とよびます。
梅染の由来
梅の煎じ汁で染める染め方、またそうして染めた茶系の色の名。染めの回数が少なく赤みのある茶色のものを赤梅、染め重ねて黒ずんだものを黒梅とよぶ。襲(かさね)の色目の「梅襲(うめがさね)」の別名でもある。
このページの代表色について
梅染には資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
梅染は画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、明るさ・鮮やかさ・色みとも、ほとんど変わらない。上質紙などの非塗工紙想定では、少し明るくなる、少し鮮やかさが下がる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
梅染は紙によってどう変わる?
同じ梅染でも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、わずかに明るくなる、少し鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、わずかに暗くなる、少し鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
梅染を印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C22M43Y44K15
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 124%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は110%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | ふつうΔE00 3.0ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
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梅染の詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
梅染は、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
梅染に近い色
丸の左半分が梅染、右半分がその色です。梅染と比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさが高い
黄みが強いΔE00 2.8
鮮やかさが高い
黄みが強いΔE00 6.6
鮮やかさが高い
黄みが強いΔE00 6.8
鮮やかさが高い
黄みが強いΔE00 7.6
梅染のカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #B48A76代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 180 G 138 B 118 |
| CMYKコート紙想定 | C22 M43 Y44 K15PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C19 M39 Y42 K10上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 61.2 a 14.4 b 17.2 |
| LChD50 | L 61.2 C 22.5 h 50.0°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 橙系 |
| 分類 | 日本・伝統色・植物・染料・顔料 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「梅染」(小学館「デジタル大辞泉」)、「梅染」(小学館「精選版 日本国語大辞典」)
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
