印刷の計算ツールを4つ公開しました。背幅、連量と坪量、紙の厚み、印刷物の重さ。刷る前に必要になる数字を、その場で出せます。
毎日おなじことを聞かれる
印刷の現場では、同じ質問が繰り返し出ます。この冊子の背は何ミリになるか。コート90kgは1枚あたり何グラムか。この紙を1,000枚積むと何センチになるか。チラシ2,000枚はダンボール何箱ぶんか。
どれも、計算すれば出る数字です。ただし判型ごとの換算や、銘柄ごとの厚みを引いてこないと出ない。だから毎回、電卓と早見表のあいだを行き来することになります。その往復を、こちらで引き受けます。




4つのツール
背幅計算ツール(無線綴じ)
用紙とページ数から、背幅と表紙の展開サイズを出します。扉・口絵・片袖折り・見返しにも対応しています。
このツールは、正確値と安全値の2つを併記します。安全値は0.5mm単位に切り上げた数字です。
なぜ2つ出すか。背幅は計算上ぴったりでも、実際の束は紙のかさや綴じ方で前後します。表紙のデータをつくるときは、切り上げたほうを見て設計したほうが事故が減ります。ただし、どれだけ余裕を見た数字なのかがわからないと、あとで詰めたいときに動かせません。だから元の数字も残しています。
紙の連量・坪量 換算ツール
「コート90kg」と「104.7g/m²」を行き来します。連量は原紙1,000枚あたりの重さなので、判型が変われば同じ紙でも呼び名の数字が変わります。四六判・菊判・A判・B判の読み替えと、早見表をつけました。
紙の厚み計算ツール
この紙を1,000枚積むと、束は何センチになるか。納品されたときの見当や、置き場所を考えるときに使います。
印刷物の重さ・体積計算ツール
チラシ2,000枚、冊子100冊が何キロで、どのくらいのかさになるか。ダンボール何箱ぶんかまで出します。発送の見積もりや、保管の相談をするときに。
数字の出どころ
使っている値は、製紙メーカーと紙商が公表しているデータを突き合わせたものです。同じ銘柄でも資料によって数字が違うことがあるので、複数の資料で一致したものを採っています。一致しなかったものは、いまは載せていません。
そのうえで、どれも参考値です。紙の厚みは銘柄や測定条件で±10%ほど前後します。入稿データの最終確認は、注文先の印刷会社の案内にあわせてください。ツールの画面にも同じことを書いています。
これから増やすもの
次に作るのは取り都合(面付け)の計算です。この原紙から、この仕上がりサイズが何面取れるか。紙の断裁寸法表は、うちに手書きの原本があります。カタログに載っていない数字なので、そこから起こします。
そのあとに控えているのが、印刷用語辞典「印刷とは。」と、用紙銘柄図鑑。それから、価格の比べ方です。
道具は、使う人が「毎回おなじことを聞いている」と感じているところから作ります。「こういう計算がほしい」「この結果が実際と合わない」がありましたら、お問い合わせからお寄せください。現場の人間が読みます。

