アントラチーテとは

アントラチーテは、イタリア語で無煙炭を意味する語からとられた色の名前です。黒に近い、ごく暗い灰色です。
アントラチーテの由来
アントラチーテ(antracite)は、イタリア語で石炭の一種である無煙炭を指す語である。色名としてはこの石炭にちなみ、黒に近い暗い灰色を表す。
このページの代表色について
アントラチーテには資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
アントラチーテは画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、はっきり明るくなる。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
アントラチーテは紙によってどう変わる?
同じアントラチーテでも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、はっきり明るくなる。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、はっきり明るくなる。紙に合わせたCMYKにしても、紙の違いによる変化は残ります。
アントラチーテを印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C62M56Y45K70
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 233%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は236%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | 転びにくいΔE00 2.1ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
|
アントラチーテの詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
アントラチーテは、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
アントラチーテに近い色
丸の左半分がアントラチーテ、右半分がその色です。アントラチーテと比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさは近い
色みは近いΔE00 1.5
鮮やかさがやや低い
色みは近いΔE00 2.0
鮮やかさがやや高い
色みは近いΔE00 2.8
鮮やかさがやや低い
色みは近いΔE00 3.0
アントラチーテのカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #332F2F代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 51 G 47 B 47 |
| CMYKコート紙想定 | C62 M56 Y45 K70PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C67 M59 Y41 K69上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 19.8 a 1.9 b 0.7 |
| LChD50 | L 19.8 C 2.0 h 20.1°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 無彩色 |
| 分類 | イタリア・伝統色・鉱物・宝石 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「antracite」(伊和中辞典 2版)、イタリア語版ウィキペディア「Antracite (colore)」「Lista dei colori」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
