アリザリンとは

アリザリンは、アカネの根に含まれる赤い色素の名による英語の色名です。
アリザリンの由来
アカネ(茜)の根に含まれる赤い色素「アリザリン」(alizarin)の名による色名。アリザリンは古くから染料として知られ、1860年代に化学的に合成された。
合成の年は、アントラセンから合成する方法をドイツのBASF社の化学者グレーベとリーバーマンが開発した1868年とする説明と、その成功を発表した1869年とする説明がある。イギリスのパーキンも同じ方法を別に見いだしていたが、BASF社の特許出願が1869年6月25日で、パーキンより1日早かったと言われる。
このページの代表色について
アリザリンには資料によって色の幅があります。本ページでは複数の色名資料を照らし合わせ、比較や印刷シミュレーションに使用する代表色を設定しています。
アリザリンは画面と印刷でどう違う?
コート紙想定では、わずかに明るくなる、少し鮮やかさが下がる、わずかに赤みに寄る。上質紙などの非塗工紙想定では、はっきり明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、少し赤みに寄る。
ⓘ ΔE00とは
2つの色の違いを表す国際的な色差の数値です。1未満は見分けにくいほど、1〜2はわずか、2〜3.5は少し、3.5〜5ははっきり、5以上は大きな差の目安です。
アリザリンは紙によってどう変わる?
同じアリザリンでも、刷る紙によって仕上がりが変わります。紙そのものの白さの違いも含めて、コート紙想定と非塗工紙想定で刷った色を並べました。
コート紙想定から非塗工紙想定にすると、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、はっきり赤みに寄る。コート紙用のCMYKのまま非塗工紙に刷ると、少し明るくなる、はっきり鮮やかさが下がる、はっきり赤みに寄る。紙に合わせたCMYKにするほうが、ねらいの色に近づきます。
アリザリンを印刷するときの注意
使う版(インキの色数) 4版C3M90Y63K5
| 使う版 | 4版(シアン・マゼンタ・イエロー・墨)コート紙想定のCMYK |
|---|---|
| 総インキ量 | 161%4色の網点%の合計(非塗工紙想定は173%) |
| 転びやすさ色のブレやすさ | 転びにくいΔE00 1.6ⓘ 転びやすさとは印刷の便利帳独自の目安です。各版の網点が±4%変動したときの色差(ΔE00)から求めています。一般的な規格の数値ではありません。計算・シミュレーション条件 |
| 入稿のときの注意 |
アリザリンの詳しい印刷シミュレーション
版ごとの変化
アリザリンは、それぞれの版の網点を重ねて刷ることで出す色です。丸の下の数値は、その版の網点が±4%ぶれたときの色の変化(ΔE00)です。
墨への置き換え(GCR)
シアンが3%と少ないため、置き換えられるのはシアンの分だけです。墨に置き換えたときの変化を見るための簡易シミュレーションで、実際のICCプロファイルの墨版の作り方そのものではありません。GCRとは →
網点の拡大図
AMスクリーンは、規則的に並んだ網点の大きさを変え、版ごとに角度をずらして重ねることで濃淡を表現します。
FMスクリーンは、ごく小さな点を不規則に散らし、点の数で濃淡を表現します。
図は拡大したイメージです。AMスクリーニングとは → FMスクリーニングとは →
アリザリンに近い色
丸の左半分がアリザリン、右半分がその色です。アリザリンと比べた違いを、色の差(ΔE00)が小さい順に並べています。
鮮やかさがやや高い
赤みが強いΔE00 1.8
鮮やかさが高い
色みは近いΔE00 2.0
鮮やかさがやや高い
赤みが強いΔE00 3.0
鮮やかさが高い
色みは近いΔE00 3.5
アリザリンのカラーコード
HEXとCMYK(コート紙想定)はページ冒頭に載せています。RGB・Lab・LChなど、色校正や測色のやりとりに使う数値はここにまとめています。
RGB・Lab・LChなどの数値を見る
| HEX | #DB2D43代表色(sRGB) |
|---|---|
| RGB | R 219 G 45 B 67 |
| CMYKコート紙想定 | C3 M90 Y63 K5PSO Coated v3(FOGRA51)で計算 |
| CMYK非塗工紙想定 | C1 M100 Y69 K3上質紙などの非塗工紙を想定。PSO Uncoated v3(FOGRA52)で計算 |
| LabD50 | L 49.5 a 66.5 b 33.0 |
| LChD50 | L 49.5 C 74.2 h 26.4°明るさ・鮮やかさ・色相で表したもの |
| 系統 | 赤系 |
| 分類 | 欧米(特定の国に限らない)・染料・顔料・植物 |
CMYKは印刷条件ごとに変わる目安の値です。入稿先の印刷会社が指定する条件がある場合は、そちらに合わせてください。
色を確かめる色見本帳と本
画面で見える色と、紙に刷った色は同じではありません。印刷物の色を決めるときは、色見本帳で実物を見て確かめると確実です。
出典・参考資料
- 色名資料コトバンク「アリザリン」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)、Merriam-Webster「alizarin」、ウィキペディア英語版「Alizarin」
- ICC・印刷条件PSO Coated v3(FOGRA51)、PSO Uncoated v3(FOGRA52)(European Color Initiative)
