フィルムの表面が感光膜(膜面)になっていて、絵柄が正像に見える状態のこと。膜面下とも呼ばれる製版用語である。オフセット印刷では、刷版に焼き付ける際に正しい絵柄の向きになるよう使い分ける。
露光済みのフィルムを正面から見たとき、表面が感光膜(乳剤面、膜面)になっていて、絵柄が正しい向き(正像)で見える状態を「膜下」、あるいは「膜面下」という。
これと反対に、表面がベース面になっていて絵柄が逆像(鏡像)に見える状態は「膜上(膜面上)」と呼ぶ。オフセット印刷では、刷版に焼き付けた際に版面上で正しい向きの絵柄になるよう、フィルムを膜上・膜下のどちらの状態で使うかが版式ごとに決められている。
製版の工程でフィルムを重ねたり焼き付けたりする際には、感光膜の面がどちら側を向いているかを正しく把握しておく必要があり、取り違えると絵柄の左右が反転してしまう。デジタル化が進んだ現在の刷版工程でも、フィルム時代から続くこの考え方を理解しておくことは製版の基礎として役立つ。
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