ニス引きとは、印刷物の表面に透明な樹脂液(ニス)を塗って光沢を与えるとともに、印刷面を保護する仕上げ加工のこと。
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もう少し詳しく
印刷物の表面を保護し、光沢を与えるために、透明な樹脂液を塗布することを指し、主に本の表紙やカバーなどに施される。方法としては、艶のあるニスをオフセット印刷機や凸版印刷機で通常のインキと同じようにべた刷りする「オーバープリント」方式と、ローラーコーターやグラビア印刷機を使ってビニール系の樹脂を塗布する「ビニール引き」方式の二通りがある。ニス引きを施すことで、表面に光沢や高級感が加わるだけでなく、耐熱性・耐摩擦性・耐水性が向上し、汚れや退色、摩耗から印刷面を守る効果も得られる。
オフセット印刷機に専用のニスコーターを取り付けておけば、4色印刷と同時にインラインでニスを塗布することができ、別工程でニス引き機やグラビア印刷機を使うオフライン方式に比べてコストを抑えやすいという利点がある。仕上がりの色彩に影響を与えないよう、できるだけ無色透明で乾きやすく、乾燥後に適度な厚みと硬さ、強度を持つニスが選ばれる。かつては表紙やカバーの艶出し加工の定番であったが、塩化ビニールなどの溶剤を使う「ビニール引き」や、より耐久性の高いフィルムを貼るPP加工が普及して以降は、単体のニス引きが使われる場面は少なくなってきている。現在では水性のOPニスやマットニス、UVクリアニスなど、目的や仕上がりの質感に応じて選べる種類も増えている。
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関連語
参考
JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/JIS Z 8125:2004 印刷用語-デジタル印刷/東京都製本工業組合 製本用語集
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