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トラッピング

とらっぴんぐ Trapping
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トラッピングとは、多色印刷において版のズレ(見当ずれ)が生じても紙の白地や下地の色が透けて見えないよう、隣接する色の境界部分をわずかに重ねて隙間を埋める技法のこと。

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もう少し詳しく

印刷ではインキを版ごとに順番に重ねていくため、紙の伸縮や版の位置のわずかなずれによって、隣り合う色の境界に紙の白地や下の色がのぞいてしまうことがある。これを防ぐために、境界線上で片方または両方の図柄をわずかに太らせて重ね合わせ、多少の見当ずれが起きても隙間が生じないようにする処理がトラッピングである。隣接する色同士の位置合わせ不良を最小限に抑えるため、隣接する色の印刷領域を僅かに重複させる手法であり、絵柄や配色によって重ねる幅や方向の調整が必要になる。

なお、トラッピングという言葉には、印刷技術としてもう一つの意味がある。ウエット・オン・ウエット方式(湿式重ね刷り)で多色刷りを行う際、先に刷られたインキの層が、後から刷られるインキをどれだけきちんと受け付けるかという「インキの転移性」そのものを指す用法である。この場合のトラッピングの良し悪しは、各色のインキの粘着性(タック)に大きく左右されるため、印刷順序に応じてタックを徐々に下げていく調整(タックバランス)や、印刷順に印圧を下げる工夫が行われる。現場で単に「トラッピング」と言うときは、前者の見当ずれ対策としての重ね合わせ処理を指すことが多いが、いずれも色を美しく安定して重ねるための技術という点で共通している。

関連語

塗り足し/オーバープリント

参考

JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語

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更新 2026年10月4日

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