印刷の便利帳。

印刷の現場から、
つくる人のそばへ。

リッチブラック

りっちぶらっく Rich Black
記事内には商品紹介を含むリンクがあります。ご購入により当サイトに収益が発生することがあります。

リッチブラックとは、墨(ブラック)インキ1色だけで表現した黒ではなく、シアン・マゼンタ・イエローなどの色を重ねて作る、より深みと締まりのある濃い黒色のこと。

目次

もう少し詳しく

CMYKデータでベタの黒を表現する最も単純な方法は、K(ブラック)を100%にする「スミベタ」だが、このスミベタは一色のインキだけで刷るため、見る角度によってはやや平板で軽い印象の黒になりやすい。そこでK100%に加えてC・M・Yのインキも一定量重ねることで、より艶やかで深みのある、しっとりとした黒に仕上げたものがリッチブラックである。よく紹介される配合例としてはC40% M40% Y40% K100%が挙げられるが、印刷会社や案件によってC30〜60%程度まで幅があり、絶対的な決まった数値があるわけではない。

一方でリッチブラックには注意すべき点もある。4色のインキを重ねるためインキの総量が多くなり、乾燥に時間がかかりやすく、重ねた紙に裏移りしたりインキが剥がれたりする原因になり得る。そのため実務上は、インキの総使用量をおおむね300%程度に抑えることが望ましいとされる。また4色を掛け合わせている以上、微妙な見当ずれが生じやすく、小さな文字や細い線をリッチブラックで刷ると輪郭がにじんで見えることがあるため、本文の細かい文字にはスミベタを、写真や図版に接するような広い面積の黒にはリッチブラックを、というように使い分けるのが一般的な考え方である。

スミベタとの使い分けと、CMYKの数値の決め方は「リッチブラックとスミベタ」の記事で詳しく書いています。

関連語

CMYK/裏移り

この記事は役に立ちましたか?

更新 2026年10月4日

YouTubeで開く
目次