裏抜けとは、印刷物の表面に印刷されたインキの成分が紙の裏側までしみ通り、裏から絵柄や文字が透けて見えてしまう現象のことである。
もう少し詳しく
裏抜けは、浸透乾燥型のインキを、浸透性の大きい紙に印刷したときに起こりやすいとされる。色を帯びる場合には裏面が汚染された状態になり、無色の場合でも紙の透明度が増して「透き通し」を併発することがある。インクジェット印刷の場合も、被印刷用紙に対してインクの浸透性が高すぎると、インクが紙の裏面から見えるようになる現象として裏抜けが起こり得るとされ、特に両面プリントでは問題になりやすい。
裏抜けはインキが浸透しやすい上質紙や、新聞折込チラシなどに使われる薄い用紙で、かつインキの総使用量が多い(絵柄が濃い)ときに発生しやすいとされる。なお、似た用語に「裏移り」があるが、こちらはインキが乾いていない状態のまま別の面などに接触して転写してしまう現象を指し、裏抜けとは区別される。両面印刷で裏抜けが起きると裏面のデザインに影響が出るため、適切な紙の選定やインキ量の調整によって対策する必要がある。
現場ではこう使う
両面のチラシで、表に濃いベタや写真が大きく入り、しかも紙が薄いときに「裏抜けしませんか」と確認することがあります。対策は、紙を厚くするか不透明度の高い銘柄に替える、表と裏で濃い絵柄が重なる位置を避ける、インキの総量を抑える、のいずれかです。
よく混同されるのが「裏移り」です。こちらは乾ききる前のインキが、重ねた次の紙の裏に移ってしまう現象で、原因も対策も違います。また、インキがしみ通っていなくても、紙そのものが薄いために裏の印刷が透けて見えることがあり、こちらは「透け」と呼んで区別します。
関連語
参考
JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/東京都製本工業組合 製本用語集
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