1枚の版で用紙の表裏を刷る方法。表面を刷ったあと、同じ用紙をくわえ側を変えて裏返し、同じ版でもう一度刷る。
目次
現場ではこう使う
検討するのは、部数・版代・紙サイズ・面付け効率のバランス。少部数の仕事で、表裏を別々の版で刷るより、1台の版で表裏を刷るドンテンにしたほうが版代を抑えられる場合に選ぶ。ただしドンテンは紙面の半分しか使えない面付けになることもあり、必ずしも安くなるとは限らない。紙は左右方向に返す場合と天地方向に返す場合があり、印刷機のくわえ側・紙目・絵柄・面付けの都合で決める。くわえ側そのものを変更して表裏を刷る方式は「だるまドンテン」と呼ばれ、絵柄が用紙の真ん中に来ることになるため印刷位置の精度がシビアになり、現場では敬遠されやすい仕事になる。
もう少し詳しく
ドンテンは、面付け(印刷版に複数ページ・複数面を配置する作業)の方式のひとつ。1つの版だけを作り、表面を刷ったあとに用紙を裏返して同じ版でもう一度通すことで、表裏両面を刷る。英語ではwork and turn(またはwork and tumble)に近い考え方の印刷方式。版を1組しか作らないため、少部数の仕事で版代を抑えたいときの選択肢になる。
由来・雑学
「ドンテン」という呼び名は、歌舞伎の舞台装置の仕掛け「どんでん返し」に由来するとされる。大道具を90度倒して背景を切り替えるこの仕掛けの呼び名が、印刷現場の言葉として使われるようになったという。「ドンデン」と呼ばれることも多く、別名は「がんどう返し」。
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