折丁や表紙の天地を逆さのまま綴じてしまう製本不良のこと。印刷自体は正常で、製本工程だけで起きる。
目次
現場ではこう使う
原因は、折丁が積まれる段階での向き間違い、結束時の上下逆、丁合い機にセットするときの置き違いなど、製本工程での人的なミスによる。表裏の絵柄で向きが判断しにくい仕事(片面が白い、余白が多いページがある等)は特に起こりやすい。向きの目印になるのが背標で、背標を付けていない仕事や表裏に特徴の少ない仕事は、グルが起こりやすい傾向がある。見つかったときは発生工程と範囲をまず確認し、範囲が特定できれば該当分だけ隔離して検品、特定できなければ全数を確認する。無線綴じや上製本のように製本後に直せない造本では、刷り直しと再製本が必要になる。発生頻度は高くないが、見逃すと影響が大きい不良のひとつ。
もう少し詳しく
グルとは、折丁や表紙の天地(上下)を逆さにしたまま綴じてしまう製本不良のこと。「グルバイ」「さかさ」「さかはめ」とも呼ぶ。丁合い(折丁を順番どおりに重ねる工程)や結束の段階で、折丁の向きを間違えて積んでしまうことが直接の原因になる。表紙だけが逆さになる場合を「表紙グル」と呼んで区別することもある。近年は、丁合い機にカメラによる画像検査を組み合わせた乱丁検査装置を導入し、工程内で防止する対策も広がっている。
由来・雑学
インターネット上には「グルは英語のGlue(接着剤)に由来する」という説明も見られるが、これは誤り。グルは天地を逆に綴じてしまう不良を指す言葉であり、接着剤という意味は無い。
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関連語
参考
JFPI「印刷技術用語集」/JIS Z 8125:2004(印刷用語―デジタル印刷)/東京都製本工業組合「製本用語集」
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