グレースケールとは、色の情報を持たず、白から黒までの明暗の階調だけで画像を表現する方式のことで、白黒の2階調しか持たない「モノクロ」とは異なり、中間の濃淡を多段階で表現できる点が特徴である。
もう少し詳しく
単色の中間値を含めた階調表現のための多値データのことを指す。コンピュータで画像を扱う際、最も単純な表現方法は白と黒の2種類の点だけで表す二値画像(線画)だが、写真のような中間調を含む画像を扱うには、各点に濃さの情報を持たせる必要がある。この階調情報を持った画像データの表現方式がグレースケールであり、代表的な例として256階調(8ビット)での表現が挙げられる。階調の総数については資料によって256階調とするものと254階調とするものがあり、白と黒を含むか除くかといった数え方の違いによる差と考えられる。
グレースケールと似た言葉に「モノクロ(白黒)」があるが、両者は厳密には異なる。モノクロが白と黒の2色(2階調)だけで構成されるのに対し、グレースケールはその間に無数のグレーの濃淡(グラデーション)を持ち、なめらかな階調表現が可能である。歴史的には、印画紙やフィルムを用いて白から黒までを段階的に並べたスケール(反射型・透過型)が、スキャナでの原稿分解や製版カメラの撮影条件を決定・管理するための基準として使われてきた経緯があり、こうしたアナログの色票としての用法と、コンピュータ上のデータ表現方式としての用法の両方が「グレースケール」という語には含まれている。
印刷工程においては、グレースケールの画像はK(ブラック)インキ1色の網点の大小によって濃淡を再現するのが一般的で、画面上のドットの明るさの違いがそのまま紙面上の網点面積の違いに対応する。カラー印刷を必要としないぶんコストや工程を簡略化できるため、写真やイラストをシンプルに、かつコストを抑えて印刷したい場合などに選択されることが多い。
関連語
参考
JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/JIS Z 8125:2004 印刷用語-デジタル印刷
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