赤字とは、印刷物の校正刷りに書き込む、誤字脱字やレイアウトの誤りなどについての訂正指示のことである。
目次
もう少し詳しく
校正刷り(ゲラ)を見直す際、見落としを防いで訂正箇所を目立たせるため、一般に赤ペンや赤鉛筆で書き込みを行う。この「赤い色で書き込む」という習慣が語源となり、訂正指示そのものが「赤字」と呼ばれるようになった。文字校正では、誤字・脱字・欠字などの訂正を、あらかじめ定められた校正記号を用いて示すのが一般的である。赤字は、校正刷に対して主として赤い色で行う修正・訂正の指示書き込みを意味し、英語では correction mark(訂正指示)と呼ばれる。
赤字が対象とするのは文字だけではない。写真やイラストなどの図版に関する修正指示、あるいは色校正における網%の指示なども赤字に含めて呼ばれる。色校正の場合、文字校正のように統一された記号は定まっていないため、修正内容ができるだけ明確に伝わるよう書き込むことが望ましいとされる。現場では「赤字を入れる」で校正作業そのものを、「赤字が多い」で訂正箇所の多さを表す言い回しとしても使われる。
なお「赤字」という言葉は、印刷業界の外では支出が収入を上回る状態(会計上の赤字)を指す語としても広く使われており、両者は語源も意味も異なる別の言葉である。印刷・校正の文脈での「赤字」は、あくまで訂正指示という意味で用いられる。
広告
関連語
参考
JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/JIS Z 8125:2004 印刷用語-デジタル印刷/東京都製本工業組合 製本用語集
この記事は役に立ちましたか?
よろしければ、理由を教えてください(任意)
