食品を製造から流通、販売、保存、消費まで適切な状態に保つために、容器や包装材料で包み、収める技術のこと。品質と安全性の維持が役目である。
もう少し詳しく
包装が果たす役目
食品包装には、衝撃や汚れから中身を守る役目がある。そのうえ、酸素、水蒸気、光、においなどから食品を守り、品質と安全性を保つ。
商品名、原材料、期限、栄養成分などの表示を載せる役目や、店頭で売るための役目も担う。
材料と必要な性質
材料には、紙や板紙、アルミ箔、プラスチックのフィルム、金属缶、ガラスなどがある。内容物によっては、複数の材料を貼り合わせる。
酸化を防ぐには酸素を通しにくいこと、乾燥や吸湿を防ぐには水蒸気を通しにくいこと、密封にはヒートシールできることが大事になる。
材料の安全性の決まり
食品に直接、または間接的に触れる器具・容器包装には、安全性の面から食品衛生法に基づく規制がある。合成樹脂を対象にしたポジティブリスト制度が導入されており、経過措置の期間を経て、2025年6月1日から全面的に運用されている。
対象は合成樹脂である。紙や金属など、ほかの材質の容器包装でも、食品に触れる面に合成樹脂の層がある場合は、その合成樹脂が対象になる。着色の目的に限って使う物質(着色料)は、このリストには入らず、従来の規格を守る必要がある。着色以外の目的で使う物質は、合成樹脂の原材料として対象になる。また、通常の使い方で食品に触れるおそれがない部分は、対象外とされている。
このため食品包装は、食品を包む印刷物というだけではない。保存性、材料の安全性、加工のしやすさ、物流、表示を合わせて考える包装の技術である。
関連語
包装/容器包装/軟包装/アルミ箔/防湿包装/ガス置換包装/鮮度保持包装
参考
消費者庁 食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について(2025年6月1日以降)/東京都保健医療局 食品衛生の窓 食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度/消費者庁 食品用器具及び容器包装のポジティブリスト制度に関するQ&A
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