
銀杏の葉の形に似た鉄製のコテで、上製本の表紙くるみを手作業で行うときに使う道具。
「いちょう」とも呼ばれます。
加熱した銀杏を、くるんだ表紙と中身の境目に当てて溝を入れ、表紙と中身を圧着させる。機械化が進む前の上製本づくりで使われてきた手道具である。
目次
もう少し詳しく
イチョウ入れ
上製本の仕上げで、表紙の背と平の境目に溝を付けることを、イチョウ入れと呼ぶ。表紙を開く部分の形を整える加工である。もともとイチョウは、この溝を付けるために使った金属製の道具の名称で、加工や機械の呼び名にも引き継がれている。

似た語との違い・注意点
紙を折りやすくする一般的な筋入れとは、対象と工程が違う。イチョウ入れは、主として表紙を本文に取り付けた上製本の関節部分を整える作業である。溝の位置や加圧・加熱が合わないと、左右の不ぞろいや表装材の傷みにつながるため、完成見本で開閉も確認する。
数字・条件
通常の溝付き上製本では、背の左右に加工する。溝幅、温度、加圧時間に一律の標準値はなく、表紙材料、板紙の厚さ、接着剤、機械によって違う。
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関連語
参考
東京都製本工業組合 製本用語集
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