インキ皮膜とは、印刷で被印刷物に移ったインキが、乾燥または硬化してできる薄い層のこと。最終的に顔料と樹脂を主体とする固体の膜になる。
目次
もう少し詳しく
刷った直後のインキは、顔料、樹脂、油、溶剤、水などを含む流動性のある状態にある。蒸発、浸透、酸化重合、紫外線硬化など、インキごとの乾燥・硬化のしくみを経て、固体の皮膜になる。
乾燥・硬化のしかたで皮膜のでき方が違う
蒸発乾燥型のインキは、印刷後に溶剤が急速に蒸発し、樹脂分と顔料分が被印刷面に残って固着する。グラビアやフレキソのインキは、溶剤が蒸発して乾いた皮膜になる。UVインキは、紫外線による重合反応で、立体的な網目構造をもつ硬化皮膜ができる。
皮膜に求められる性能
皮膜に求められるのは発色だけではない。使い道によって、光沢、透明性、耐摩擦性、耐薬品性、接着性、柔軟性などが必要になる。たとえば金属板に刷るインキは、印刷後に曲げや絞りの加工をするため、密着性と、加工に耐える皮膜であることが求められる。
似た言葉との区別
「皮張り」は、保管中のインキや、長く止めた印刷機の上で、インキの表面に乾いた膜ができる現象である。印刷前に起きる不具合で、印刷後に意図してできるインキ皮膜とは別のものになる。
「インキ膜厚」は皮膜の厚さを表す量で、皮膜そのものではない。
広告
関連語
参考
日本印刷産業連合会 印刷用語集(皮張り・金属板印刷用インキ・蒸発乾燥型インキ・UVインキ)
この記事は役に立ちましたか?
よろしければ、理由を教えてください(任意)
