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活字

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活字の写真:活字ケースに収められた金属活字
Photo: Willi Heidelbach / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

活字とは、活版印刷に使うために鉛合金などで作られた方形柱状の字型で、頂面に文字や記号が左右逆向きの凸型として刻まれたものを指す。転じて、写真植字の文字盤やデジタルフォントなど、同じ形の文字を繰り返し表現する仕組み全般や、印刷された文字そのものを指す言葉としても使われる。

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もう少し詳しく

狭義の活字は、鉛にアンチモンやスズを加えた合金を主な素材とし、ほかに銅・木・合成樹脂などで作られる例もある小さな四角柱の部品である。この四角柱の軸を「ボディ」(またはボデー)と呼び、その先端の面に文字や記号の形が凸状に鋳造されている。この凸部分を「字面(じづら)」といい、印刷の際にはここにだけインキが付着する。文字の形はハンコと同様に左右が反転しており、紙に押し当てることで正しい向きの文字が刷り上がる仕組みである。活字の大きさは、ポイント制や号数制といった単位で表される。

活字を1本ずつ拾い、版に組んで印刷する活版印刷は、文字通り「活きた字」を版として繰り返し使えることからその名がついたとされ、長く印刷の中心技術であった。ただし、書体やサイズごとに膨大な数の字型をあらかじめ用意しておく必要があるため書体を増やしにくく、金属の活字を物理的に並べる都合上、紙面デザインの自由度も低いという制約があった。印刷が終わると活字は解版され、再び溶かして新しい活字に鋳造し直すのが一般的で、素材を繰り返し使い回せる点も特徴だった。やがてオフセット印刷への移行が進むにつれて活版印刷そのものはほとんど行われなくなったが、その名残として今日でも「活字」という言葉が印刷された文字全般や、書物・文章を読むという行為の比喩(「活字文化」「活字離れ」など)として使われ続けている。

広義には、活版印刷に限らず、写真植字で使う文字盤や、コンピューターで扱うデジタルフォントのように、同一の字形を繰り返し表現するための要素全般を「活字」と呼ぶこともある。金属を鋳造していた時代の技術が、写植やDTPを経てデジタルフォントへと形を変えながらも、その考え方や呼び名は現在まで受け継がれているといえる。

関連語

活版印刷/写真植字

参考

JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語/東京都製本工業組合 製本用語集

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更新 2026年10月4日

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