線数とは、印刷物の写真や絵柄を網点で表現する際に、1インチあたりに並ぶ網点の数を示す値で、単位には「線」や「lpi(line per inch)」が用いられる。「スクリーン線数」と呼ばれることもあり、数値が大きいほど網点が細かくなり、より精密な印刷が可能になる。
もう少し詳しく
写真や絵柄などの濃淡を印刷で表現するには、大小さまざまな大きさの小さな点(網点)を規則的に並べる手法が使われる。この網点を作る際、もとの画像にスクリーンと呼ばれる格子状のフィルターをかけて分解するが、このスクリーンの1インチあたりの線の数を表したのが線数である。網点の細かさを示す指標であることから「スクリーン線数」とも呼ばれ、線数が高いほど1インチの中に多くの網点が並ぶため、写真やグラデーションをより滑らかに再現できる。一方で、線数を上げすぎると網点同士がつぶれてしまう場合もあるため、印刷する用紙の質や印刷方式に応じた適正な線数を選ぶことが重要とされている。
線数の目安は印刷物の種類によって異なり、複数の情報源によれば、おおむね新聞では60~100線程度、週刊誌のグラビアや一般的な雑誌では130~150線程度、カタログや高品質の商業印刷物では150~200線程度が使われることが多いとされる。近年の雑誌などでは175線が採用される例も見られる。300線を超えるような高い線数を用いる印刷は「高精細印刷」と呼ばれることがある。
線数の値が大きくなるほど、より少ない面積の中に多くの網点を配置することになるため、きめ細かく精緻な仕上がりになる一方、用紙の特性や印刷条件によっては線数を無理に高くしてもかえって品質が損なわれる場合がある。そのため、印刷物の仕上がりイメージや用紙選びとあわせて、適切な線数を検討することが実務上のポイントとなる。
関連語
参考
東京都製本工業組合 製本用語集
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