念校とは、校了(または責了)の直前に、念のためにもう一度行う最終確認の校正、またはその際に出される校正刷りのことである。
もう少し詳しく
印刷物の制作では、初校・再校といった段階を経て内容を詰めていき、修正がなくなった時点で「校了」となる。しかし、校了とした後になっても、誤字脱字や色味、レイアウトのわずかなズレなど、見落としが完全にゼロとは言い切れない場合がある。そうした不安を解消するために、校了の直前にもう一段階設ける確認作業が念校である。「念には念を入れる」という言い方があるとおり、「念」の字には、すでに十分に確認したはずの内容を、さらに慎重に見直すという意味合いが込められている。
念校は、修正箇所が少ないながらも重要な内容を含む場合や、責了での赤字(修正指示)が多かった場合に、発注者側にもう一度最終確認をしてもらう目的で行われることが多い。すべての印刷物で必ず行われる工程ではなく、案件の性質や予算、スケジュールに応じて実施するかどうかが判断される。広告物やカタログなど、仕上がりの正確性が特に重視される印刷物で用いられる傾向がある。
印刷の現場では、初校・再校と段階を重ねたうえで最終的に「これで印刷します」という状態に至ったものを念校と呼ぶことも多い。かつては、この段階まで来てなお訂正が入ることは、担当者の力量不足を示すものと見なされる風潮もあったとされるが、現在では念校での修正は珍しいことではなく、案件によっては念校をさらに重ねる「念念校」が行われることもある。赤字修正の指示が多かった原稿に対して、あらかじめ「要念校」という形で念校の実施を指定するケースも見られる。
関連語
参考
JFPI 印刷用語集(日本印刷産業連合会)/JIS Z 8125:2004 印刷用語-デジタル印刷
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